<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<?xml-stylesheet href="../../../../../css/rss/feedRss2.xsl" media="screen" type="text/xsl"?>

<rss xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/" xmlns:admin="http://webns.net/mvcb/" xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" version="2.0">  
  <channel> 
    <title>「本のことども」ｂｙ聖月</title>  
    <link>http://kotodomo.exblog.jp</link>  
    <description>大好評！書評＆プラスα「本のことども」</description>  
    <dc:language>ja</dc:language>  
    <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
    <dc:rights>Copyright 2009</dc:rights>  
    <pubDate>Thu, 19 Nov 2009 8:43:08 +0900</pubDate>  
    <sy:updatePeriod>hourly</sy:updatePeriod>  
    <sy:updateFrequency>1</sy:updateFrequency>  
    <sy:updateBase>2003-06-01T12:00+09:00</sy:updateBase>  
    <image> 
      <title>「本のことども」ｂｙ聖月</title>  
      <url>http://pds.exblog.jp/logo/1/200410/04/82/b003768220090505231255.jpg</url>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp</link>  
      <width>80</width>  
      <height>42</height>  
      <description>大好評！書評＆プラスα「本のことども」</description> 
    </image>
    <atom:link xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="self" href="http://rss.exblog.jp/rss/exblog/kotodomo/index.xml" type="application/rss+xml"/>  
    <item> 
      <title>◎◎「悪党が見た星」　二郎遊真　講談社　１５７５円　2009/2</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12350778/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12350778/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/19/82/b0037682_8424383.jpg" border="0" width="108" height="160" align="left"/>　今年読んだ小説の中で、一番リーダビリィティが高かったのではないかな。デビュー作のメフィスト賞を受賞した『マネーロード』は未読の評者。どんな作風かも知らずに読み始めたのだが、テンポの良さにまずは満足。そして、終盤の二転三転、散りばめられたピースの収斂に、少し安易さは感じながらも、その丁寧な姿勢に満足感を覚え、久々の◎◎評価の読書であったのことよ。<br/>
<br/>
　まずは主人公。服役中に、脳神経にある細工をされた極道である。その主人公が、ある誘拐事件に絡み、その身代金6000万を横取りしようと画策するのが、物語の大筋。また、その誘拐事件（結局は狂言なのだが）を起こした劇団の真意が、本気だったのか、単なる頼まれ実験だったのか、そんなところがサイドの物語。結局、全体像のはっきりしない狂言誘拐事件の合間に、身代金がすり替えられるわけで・・・。<br/>
<br/>
　とにかく何よりテンポのいい物語。最初のうちは、底の浅いライトノベルな感じも否めないが、途中からは先への展開への興味が勝る、チャッチャッチャッとした舞城デビュー作『煙か土か食い物』を彷彿させる機関銃連射が小気味いい物語なのである。<br/>
<br/>
　今年さほど国産ミステリーを読んでいない評者なのだが、レベル的にこのミスランクイン問題なしの作品評価である。デビュー作を読むかどうかはわからないが、この作家の今後の作品は、２、３作は読み続けるだろうなのことども。（20091109）<br/>
<br/>
※久々にメフィスト賞作家の本を読んだらグッドだったのことども。（書評No928）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Thu, 19 Nov 2009 8:43:08 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>〇「線」　古処誠二　角川書店　１６８０円　2009/8</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12345318/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12345318/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/18/82/b0037682_9494056.jpg" border="0" width="112" height="160" align="left"/>　多分、この作家、大戦末期シリーズ（『ルール』以降の作品を、評者は勝手にそう読んでいるのだが）を書き続けるために、色んなところで取材を重ねていると思うのだが、本書は、そういう中で拾い集めてきたネタを、ひとつの長編にまとめずに、短編に収めていった統一テーマ連作短編集ということができる。<br/>
<br/>
　テーマとしては、敗色濃厚の終戦末期、パプアニューギニアを舞台にした疲弊兵たちを場面として切り取った物語ということができる。長編のように、一人一人の登場人物たちの心情に深く立ち入ることをせず、敗残兵＋戦場を、ひとつの風景として切り取った物語たちなのである。<br/>
<br/>
　ということは・・・ある意味、味気ない。ということは・・・ある意味、文藝色が強い。つまるところ、感じ入る人には沁み入るし、物語読みには淡白に映るような作品群なのである。<br/>
<br/>
　評者的には、全体、まあまあといったところか。深く心に残った作品もなければ、駄作だと感じる作品もなかったわけで、ただ古処作品群の中では、少し表面的過ぎる感は否めないなあというところである。（20091105）<br/>
<br/>
※文学、文芸として読むべき作品集。（書評No927）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Wed, 18 Nov 2009 9:50:10 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>▲「幻想小品集」　嶽本野ばら　角川書店　１３６５円　2007/12</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12315540/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12315540/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/13/82/b0037682_935324.jpg" border="0" width="111" height="160" align="left"/>　諧謔趣味的ショートショート風味作品集。<br/>
<br/>
　全体、あまり評者の好みではなかったが、巻頭にある「Ｓｌｅｅｐｉｎｇｐｉｌｌ」は秀逸。要するに睡眠薬、睡眠導入剤について書かれた小品なのだが、睡眠薬にも色々種類があるようで、そのそれぞれを貴婦人に例え静謐な筆致で描写する技巧は、多分この人しか持っていないんじゃないかな。<br/>
<br/>
　本書自体を強く薦めはしないが、本屋さんにて、巻頭の1作品のみ、大きくお薦めするのことども。（20091101）<br/>
<br/>
※ハルシオンを飲んでみたくなった。いけない考えだけどさ。（書評No926）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Fri, 13 Nov 2009 9:04:16 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>〇「デウスの棄て児」　嶽本野ばら　小学館文庫　５００円　2003/7</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12303492/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12303492/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/11/82/b0037682_9144418.jpg" border="0" width="111" height="160" align="left"/>　評者が嶽本野ばら本で初めて読む時代物。今は単に、嶽本野ばらをもっと読もう、もう少し読んでみようと思って読み重ねている最中で、期せずして時代物を読むはめになってしまったのである。<br/>
<br/>
　場所は島原（天草）、基督教が禁教として迫害されている時代。で、主人公の名前が四朗なわけで、何の話かは推して知るべし。<br/>
<br/>
　ふ～む、歴史上の事実も嶽本野ばらが描くとこうなるのですね。なんていう物語の紡ぎ部分は読めばわかりますよなのだが、本書には結構な知識も含まれているのも事実。当時の基督教の迫害の状況、ポルトガルの時代考証、悪魔崇拝のイロハ、そういうものへの知識の希求があって初めて本書は成り立つわけで、そういう意味で、嶽本野ばらは調べるべきものは調べて書く（もしくは元々知識の深い）作家なのでした。ということが、認識できた評者なのである。<br/>
<br/>
　嶽本野ばらを読み重ねてきてわかったのだが、この方、ファッションだけでなく、基督教とか悪魔崇拝も結構モチーフに使っているんですねえ。先日読んだ『ツインズ』もそうだったし。<br/>
<br/>
　そういう底辺は一緒でも、本書は野ばら作品の中でも、時代物という一風変わった存在ですね。（20091101）<br/>
<br/>
※次は『幻想小品集』でござる。（書評No925）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Wed, 11 Nov 2009 9:15:01 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>▲「ツインズ－続・世界の終わりという名の雑貨店」　嶽本野ばら　小学館文庫　５６０円　2001/12</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12298739/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12298739/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/10/82/b0037682_15392683.jpg" border="0" width="111" height="160" align="left"/>　前作『世界の終わりという名の雑貨店』の続編という位置づけに加え、切なくもスタイリッシュな書き出しの描写があれば、自ずと本書『ツインズ』は傑作じゃなかろうかと思って読み始めるわけなんだけど、さにあらず。<br/>
<br/>
　中盤からの悪魔崇拝の部分の描写から、冒頭にあったスタイリッシュさも忘れさせるようなフィロソフィーが展開し、文学作品としてはそれでもいいのだが、文学作品的な主人公の最終決断まで達すると、なんで前作からの主人公がそんなんなっちゃうの？と、作者の持って行き方にうろたえる読者も多いのではなかろうか。<br/>
<br/>
　作品的には、ロジックも一貫しており、主人公の今は亡き彼女に対する救いの行動指針という形で、最終決断も当然のものなのだけど、前作にあった切なさはそこには存在せず、結果的にあるのは虚無感というべきものなのだろうか。<br/>
<br/>
　続編とはいいながら、どこかパラレルワールドな世界ですな。いいとか悪いとかではなく、作者の読者への裏切りというか、いい意味での裏切りとは言えないような、そんな技巧の純文学作品野ばら風でした。（20091030）<br/>
<br/>
※で？どういう話？って部分は省略ということで。（書評No924）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Tue, 10 Nov 2009 15:39:45 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item>
      <title><![CDATA[PR: こんなに楽してタバコと別れられるなんて]]></title>
      <link>http://rss.rssad.jp/rss/ad/F16cUpUSic7m/OMwdsUuvNUpx?type=2&amp;ent=ba320ca0c3c2a8a5f30f54edab05d27b</link>
      <description><![CDATA[<div>１カ月間は今までどおり吸っていい、楽してタバコと別れられる禁煙法はこちら <br/></div><div style="font-size:10px;"><span style="padding-top:5px;"><br style="display:none"/><a href="http://www.rssad.jp/trendmatch/trendmatch.html">Ads by Trend Match</a></span><img alt="" style="border: 0;" border="0" src="http://rss.rssad.jp/rss/img/F16cUpUSic7m/OMwdsUuvNUpx?type=2&ent=ba320ca0c3c2a8a5f30f54edab05d27b"/><br/></div>]]></description>
      <pubDate>Tue, 10 Nov 2009 15:39:45 +0900</pubDate>
    </item>
    <item> 
      <title>◎「八朔の雪－みをつくし料理帖」　高田郁　ハルキ文庫　５８０円　2009/5</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12293896/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12293896/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/09/82/b0037682_2033394.jpg" border="0" width="109" height="160" align="left"/>　日経新聞は会社で適当に目を通す評者なのだが、やはり会社事務所という環境では、新聞を読むという行為に長々と時間を費やすのも憚れるので、そこまで隅々までは目を通さないし、大抵の場合、下の方の広告にまでは目が行かない評者なのである。<br/>
<br/>
　今回は、珍しく、その日経の出版社の広告が目に留まり、何々・・・江戸人情本、料理本、感動本（これが決め手のフレーズでした）、増刷、そんなところで図書館から取り寄せて読んでみた本書なのである。<br/>
<br/>
　澪という女性主人公。その彼女の料理にかかわる奮闘本で、また人情本であるからして、色んなキャラの登場人物たちの泣き笑いがそこに描かれ、読んでいる途中までは、なるほど広告通り、なんて思って読んではいたのだが、感動さんはどこにあるんだろう、連作短編のひとつひとつに世の人々は感動するもんなんだろうか、自分はそこんとこはイマイチなんだけど・・・なんて思っていたら、はいはい感動さんは、ちゃんと居ましたよ。終盤のところに居ましたよ。クールな評者も、ちょっとググッとくるような感動さんがね。<br/>
<br/>
　ということで、本書は今年の押さえ本。気軽な読書、それでいて何か感じるような読書体験を求めている方に超お薦め。やはり、男性よりは女性向けかもしれませんが。（20091029）<br/>
<br/>
※続編『花散らしの雨』も2009/10に同じハルキ文庫から。著者の姓は、本当は梯子高（意味のわからない人は調べてね）の高田に、名前の読みはカオルでござる。（書評No923）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Mon, 9 Nov 2009 20:33:19 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>◎「変身」　嶽本野ばら　小学館　１４７０円　2007/4</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12273015/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12273015/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/06/82/b0037682_11511664.jpg" border="0" width="109" height="160" align="left"/>　朝起きたら、不細工な主人公男性が、イケメンになっていたというワンアイディアだけの作品ながら、やはりこの作家は巧い。なぜ、イケメンになったのかという謎にも触れず、ただただイケメン変化後の世界を紡ぎながら、結局は人は変身しても本質的には何も変わりはしないのだよと言っているだけなのだけど、唸るような巧さもちゃんと内包しているのである。<br/>
<br/>
　一番感心したのは、これはいつもの嶽本野ばら節と言えると思うのだけれでも、語り手の主人公に、語る相手を位置づけていることである。全体は主人公視点で、語る相手もなく描写されていくのだけれど、途中で“おーい、〇子よ、今の俺って、人気もあるし、お金もあるけど、でもさあ・・・”ってなものを挿入することによって、時間軸とは異なった心理描写を描くわけで、これはこの作家の得意とする手法で、時間軸で読んでいた読者にちょっと佇んで物語を感じさせるわけである。う～む、このあたり巧いよなあ。<br/>
<br/>
　主人公は、うだつのあがらない少女漫画家（男性32歳）である。ある朝、起きてみると美男子になっていて、その容姿を武器に本の売れ行きもあがり、写真集まで出す始末。取り巻く女性たちもデートに誘えば断らないわけで・・・でも、そこには元々の本人が持っていた拘りや性質は残っているわけで、そんなものが邪魔をするような形で、決してハッピーとは言えない『変身』の物語なのでした。<br/>
<br/>
　ただ、最後のほうの主人公の心境の吐露は、なんでそうなるの？と納得のいかない評者。あと、この手の作品で気になるのは、イケメン魔法はいつ解けるの？というところで、それは読んでのお楽しみのことども。（20091027）<br/>
<br/>
※〇子の喋り方は、非常に特徴があってオモロカッタ。（書評No922）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Fri, 6 Nov 2009 11:51:40 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>〇「さよなら、愛しい人」　レイモンド・チャンドラー　早川書房　１７８５円　2009/4</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12266173/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12266173/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/05/82/b0037682_8411575.jpg" border="0" width="109" height="160" align="left"/>　勿論、村上春樹新訳ということで手に取ったわけで、清水俊二訳『さらば愛しき女よ』を未読の評者としては、その新訳の妙味を語ることは叶わないが（いや、読めば叶うのはわかっているんだけど、新訳と旧約とふたつも読む気力は聖書といえどもない私です）、本書より後に描かれたマーロウ物『長いお別れ』清水俊二訳は読んでいるので、そこのところでの違いを感じて語ることはできる。<br/>
<br/>
　『長いお別れ』のほうのマーロウは、中年の悲哀みたいなものを身に纏い、多くを語らず、信念をあまり表面に出さずに行動していたが、本書のマーロウはまだ青臭い感じがする。自分の利得を考えずに行動する根幹の部分は変わらないのだが、事件自体を自分の脇の甘さで複雑にしてしまったり、思いつき的行動が多かったり、女性に対する距離感がぶれたりと、ハードボイルドながら、まだ自分のハードボイルドスタイルを作り上げていない感じがするのである。<br/>
<br/>
　結局あれですね。マーロウが、冒頭、あの店の中に入らなかったら、何も問題は起きなかったかもしれないわけで、そういう意味では真の犯人は罪作りな主人公なのかもしれないのことども。（20091020）<br/>
<br/>
※村上春樹が、この作品に惚れ込んだから訳したわけで、評者からすると本書のどこがそこまで素晴らしいの？と思ったりもするのだが、訳したい本を訳せる村上春樹は素晴らしいし、長編を執筆しながら気分転換的にこういう作業ができるライフスタイルも素晴らしい。（書評No921）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Thu, 5 Nov 2009 8:41:42 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>◎「カフェー小品集」　嶽本野ばら　小学館文庫　５００円　2001/7</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12260073/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12260073/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/04/82/b0037682_93411.jpg" border="0" width="111" height="160" align="left"/>　しばらく書評などは書かずに、本ばかり読んでいた（っていうか、晩酌の合間に多少の本は読みましたって程度なんだけど）評者なのだが、やはり自分のために読んだ記録は残そうと、休みの日に一念発起。短い文章ながら、数冊の本の書評を書いたのはいいが、アップしようとしたら、本書『カフェー小品集』の原稿がまっさら・・・どうも、保存の仕方を間違ってしまった４７歳の耄碌。<br/>
<br/>
　何を書いたのだろう？多分、こんなことを書いた・・・はず。<br/>
<br/>
　要するに、本書は素敵な小説集で、素敵な小説を書く作家というのを考えたとき（評者的には村上春樹とか山田詠美が浮かぶのだが）、そういう作家たちは、日頃から素敵な小説を読み、素敵な音楽を聴き、素敵な酒を楽しみ、素敵な服を纏い、そんな素敵がいっぱいだから、素敵な小説が書けるわけで、素敵なカフェーで思索する嶽本野ばらの小説はやはり素敵なんですよ・・・そんなことを書いたんじゃないかと思う、４７歳耄碌の記憶。<br/>
<br/>
　では、そういうことで。（20091006）<br/>
<br/>
※せっかくだから、カフェーを飲みながら記憶を探って綴りました。（書評No920）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Wed, 4 Nov 2009 9:34:16 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>〇「リボルバー」　佐藤正午　光文社文庫　５６０円　1985/11</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12253106/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12253106/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/03/82/b0037682_6514189.jpg" border="0" width="110" height="160" align="left"/>　4作目くらいまでは（調べてみたら、本書は3作目・・・記憶が遠くなったなあ、20年以上も前の話だもんなあ）、佐藤正午の本が出るたびに読んでいた20代前半の評者だったのだが、その後、読書とは縁遠くなった時期もあり、最近ではまた佐藤正午読みとして復活してきた評者は、読んでいなかった時期の佐藤正午本を今になって読む、という行為を大事にしている。というか大切にしているので、暇を見つけて一気に完全制覇するのが勿体なく、読書生活に清涼感が足らないような時期に、埋めるようにして読んでいるのである。今回も、そんな感じで手に取った評者なのである。<br/>
<br/>
　初期、最近も含め、雰囲気で読ませる佐藤正午。しかし、この本書『リボルバー』で描かれる物語は、作者自身が展開の妙のテクニックを試したかったような、そんな技巧を楽しむ物語である。時期は前後するけれど、<br/>
佐藤正午版「ドミノ」恩田りく、それもミニ版ってとこでしょうか。<br/>
<br/>
　ひとつのリボルバーを中心に、高校生の男女、元警官、遊び人のコンビ、そんな登場人物たちが、長崎から北海道へ向かっていく仕掛けを楽しむ物語なのである。<br/>
<br/>
　評者としては、いつもの静謐な佐藤正午の文章が溢れていたならば、もっと楽しめていたと思うのだが。少し退屈。（20091006）<br/>
<br/>
※もう、24年も前の作品なのだなあ。（書評No919）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Tue, 3 Nov 2009 6:51:51 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>〇「鳳凰の黙示録」　荒山徹　集英社　１５７５円　2009/7</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12248304/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12248304/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200911/02/82/b0037682_1423363.jpg" border="0" width="111" height="160" align="left"/>　久々の荒山節妖術炸裂！！！・・・と言いたいところなのだけど、どうもその妖術の出し方がワンパターンなのが、読んでいて途中から退屈しちゃうのだなあ。<br/>
<br/>
　物語の舞台は、その大半が朝鮮半島。そこに妖術使いたちが、これでもかと出てくるのはいいが、チームを組んでおり“ここは私の出番”てな感じで、一人ずつ技を繰り出しては効果を出し、そして最後にはその甲斐なく敗れ死んでいくわけで、まあ、なんというか、忘年会で“では、私が(^O^)／”なんて出てきては合格点取れず引き下がり、はい次の人、はい次の人・・・そんな感じの余興大会が続くと、だんだん退屈になってくるのである。<br/>
<br/>
　全体は、勿論いつもの荒山徹である。朝鮮半島と、朝鮮との関係を模索する争乱期の日本を舞台に、歴史の虚実を織り交ぜての大きな物語なのである。でも、評者的には、この作家、初期の朝鮮三部作を超えられないでいるのだなあ。（20091001）<br/>
<br/>
※最新作『徳川家康（トクチョンカガン）』が出ているが、そういうわけで評判を見定めてから読もうと思っている聖月様なのである。（書評No918）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Mon, 2 Nov 2009 14:02:46 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>2009年10月に読んだ本のことども（リンク：読書メーター）</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12244532/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12244532/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
10月の読書メーター読んだ本の数：8冊読んだページ数：2150ページツインズ―続・世界の終わりという名の雑貨店 (小学館文庫 た 1-5)▲こういう選択をする生き方を理解するのがやはり困難。白石和文『一瞬の光』でもそう思ったのだが、なぜ日陰に惹かれるのかなあ。ただ、ロジックは正当なんだけどさあ。読了日：10月30日 著者：嶽本 野ばら八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)◎江戸人情本、料理本として、まあこれは良質の物語・・・そんな程度に思って読んでいたら・・・ググッときましたのことども。読了日：10月29日 著者：高田 郁変身◎ワンアイディア作品ながら、この人は巧いね。特に「おーい、ゲロ子」的な現在の心境の吐露部分は秀逸。ただ、最後のほうの心境は、そうなるかなあ？って部分もありますが。読了日：10月27日 著者：嶽本 野ばらさよなら、愛しい人〇旧訳の『長いお別れ』しか読んでいないのだけど、マーロウ、随分と違う感じですね。中年の悲哀みたいのがまだないですね。読了日：10月20日 著者：レイモンド・チャンドラーカフェー小品集◎単純な課題短編集のように見えるけど、文学性抜群。“ずうずうしい”の言葉は、いつかどこかで使いたいのことども。読了日：10月12日 著者：嶽本 野ばらリボルバー (光文社文庫 さ 11-7)〇初期、最近も含め、雰囲気で読ませる佐藤正午。しかし、この物語は展開の妙のテクニックを試したかったような、そんな展開を楽しむ物語。時期は前後するけれど、佐藤正午版「ドミノ」恩田りく、それもミニ版ってとこでしょうか。読了日：10月07日 著者：佐藤 正午鳳凰の黙示録〇妖術のオンパレード集・・・といっても、ほとんど妖獣使いのオンパレ。ほほお、面白いと思ったのは、誰にでも正体を変えられる妖術の部分のみでした。読了日：10月01日 著者：荒山 徹ハピネス〇下妻以外、短編・中編の多い作家なのだが、評者にとっては久々の長編（といっても、中編に近いのだが）。普通の小説でした。なんか、彼女の描写が元気のいいキャバ嬢って感じで、いい感じなんだけど、いい感じ過ぎみたいなことども。読了日：10月01日 著者：嶽本 野ばら読書メーター<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>読書メーター</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Sun, 1 Nov 2009 22:00:48 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>〇「ハピネス」　嶽本野ばら　小学館　１３６５円　2006/8</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12113775/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12113775/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200910/12/82/b0037682_1175663.jpg" border="0" width="300" height="432" align="left"/>　彼女とのデートで、いきなり“私、あと1週間で死んじゃうし・・・”と朗らかに言われるところから、この物語は始まるのです。<br/>
<br/>
　彼女も僕も高校生で、でも僕の両親は海外に居て、彼女の両親は娘の最後の1週間を思うままに過ごさせたいわけで、そういう二人の1週間の物語なのです。<br/>
<br/>
　今まで躊躇っていたロリータデビューをし、好きなカレーを食べて、二人でお泊りして・・・。<br/>
と、珍しく、粗筋をわりと丁寧に書いてみた評者なのだが、そうでもしないと間が持たないというか、結局、この物語は最後の1週間の過ごし方の物語でしかないわけで、大枠を語って、こういう本ですとしかいいようがないのである。<br/>
<br/>
　ただし、感想を言わせてもらえば、他の嶽本野ばら作品と比べて、少し冗長。言葉を選び、文章を練りこみ、静謐な物語に仕上がってはいるのだが、1週間物語だけで傑作を描くのは中々困難な話のわけで、読みながら、少し退屈な感じがするのである。<br/>
<br/>
　あっ！これだけは、読みながら思った！高校生は、もう少し勉学に励む姿勢が大事です。若い時に、こんな大喪失感恋愛物語を体験したら、その後の人生はおまけになってしまいますよ。（20090929）<br/>
<br/>
※次の野ばら作品は、多分『カフェー小品集』（書評No917）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Mon, 12 Oct 2009 11:07:55 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>2009年9月に読んだ本のことども（リンク：読書メーター）</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12044633/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12044633/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
9月の読書メーター読んだ本の数：9冊読んだページ数：2169ページエミリー◎◎「エミリー」も「コルセット」もいいのだけど、「レディメイド」のようなあんな凄い短編を書ける著者に脱帽。短さの中に作品の完成度が詰まっていますな。読了日：09月23日 著者：嶽本 野ばらミシン〇表題作「ミシン」より、「世界の終わり～」のほうが冒険があっていいですな。村上春樹と一緒で、この作家には冒険を求めまっす。読了日：09月21日 著者：嶽本 野ばら船に乗れ!(2) 独奏◎◎眼に見えない音楽を小説で読める素晴らしさは前回並み。並みって書いたけど、その筆力に脱帽。ただ、終盤ノワールな雰囲気が漂うわけで、作者がそれを何巻目でどう治めるのかが今後の注目。とにかくⅡまでは青春小説の傑作。藤谷治版『ＤＩＶＥ』なり(*^^)v読了日：09月19日 著者：藤谷 治TVピープル▲村上春樹も、若かった時代があったことを発見。「ゾンビ」なんて、Ｍジャクソンの映像に頼った文章だし、若かったんだなあ。読了日：09月18日 著者：村上 春樹荒地の恋▲何も内容を知らないで読み始めるというのも善し悪しで、半分くらいまでは気付かなかったのだが、本書って実在した詩人の、ほぼノンフィクションに近い小説だったのですね。いやに平板な物語だと思っていたら、エピソードに薄い味付けしただけみたいな。ただ、最後の最後でメタミステリー的な落とし所もあって、フィクションっていえばフィクションなんだけど。全然知らない人だと思っていたら、北村太郎って『夢果つる街』の訳者さんでした。読了日：09月17日 著者：ねじめ 正一ロリヰタ。◎◎今まで下妻系しか読んだことがなかった・・・上手だとは思っていたが・・・本書を読んで唸るほど巧い作家であることを認識しましたのことども。読了日：09月15日 著者：嶽本 野ばら当マイクロフォン一人のアナウンサーを通して描いた昭和史とも言える。読みながら、もしくは読後、名アナウンサー中西龍の生声を聴きたくなったのことども。欠点は、中西のエピソードを拾いすぎて、散りばめ過ぎて、少し的が散ってしまったところかな。読了日：09月13日 著者：三田 完下妻物語・完―ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件〇前作ほどの目新しさはないけど、イチゴ（ヤンキーちゃん）の単純さは快調。殺人事件は起こるんだけど、まあお飾り程度のミステリー部分。気軽な物語としてはお薦め。読了日：09月08日 著者：嶽本 野ばら日本人の知らない日本語◎◎エピソードも凄く面白いのだけど（猫印の缶詰に大笑い）、それをデフォルメして描く漫画の力も秀逸。漫画にしてこその笑いどころ満載。読了日：09月01日 著者：蛇蔵&海野凪子読書メーター<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>読書メーター</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Thu, 1 Oct 2009 16:41:49 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>◎◎「エミリー」　嶽本野ばら　集英社文庫　４４０円　2002/4</title>  
      <link>http://kotodomo.exblog.jp/12004105/</link>  
      <guid isPermaLink="true">http://kotodomo.exblog.jp/12004105/</guid>  
      <description><![CDATA[<p>
  
<img class="IMAGE_LEFT" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/200909/25/82/b0037682_16175795.jpg" border="0" width="111" height="160" align="left"/>　三島賞候補にもなった表題作「エミリー」。悪くはないのだが、この作品で三島賞を受賞して、もう少し多くの一般的読者に読まれていたなら、どうだったんだろう？いじめ、ホモセクシャル、弱者同士の連帯、そういうものがあまりにも痛々しく描かれているので、あまり一般受けしなかったのじゃないだろうか。そういう意味では、再度候補に挙がった「ロリヰタ」あたりだったら、新機軸の作風として、是非受賞して、多くの人に読まれてもよかったんだろけど、こちらも結局は受賞まではいたらなかったわけで、まあ下妻物語あたりが本も映画もヒットしたからいいのではないでしょうか、賞なんかもらわなくても、などと勝手に思っている、娘の「ピチレモン」という少女ファッション雑誌を眺めるようになった最近の評者なのである。<br/>
<br/>
　「エミリー」は、まあ読んでみんなまし。痛々しい映像が想起されるので、これだけ読んだら、嶽本野ばらを敬遠したくなる読者は多いかもしれない。が、色んなところに作者の巧さが出ているわけで、舞城王太郎の『阿修羅ガール』が三島賞を受賞したことを考えれば、独特の技巧の光るこの作品での受賞もアリかなである。<br/>
<br/>
　本書には「レディメイド」短編、「コルセット」中編、そして表題作「エミリー」中編の順に３編の作品が収めれているのだが、「レディメイド」には感服、「コルセット」には非常に嶽本野ばららしさが出ていて大満足。３編併せた全体としては、読むべし、読むべしのお薦め野ばら本である。<br/>
<br/>
　とにかく短編としての「レディメイド」の完成度が素晴らしい。落ちのあるショートショートとか、雰囲気短編などとは一線を画し、手垢のついていない構成で読ませ、評者的にはこんな短編だったら、何作でも読みたいと思わせる作風なのである。女性主人公と、同じ職場の恋愛対象となるべき男性の会話を中心とした短編ながら、その中身は濃い。美術論、絵画論、観賞論とおよそ評者には日頃まったく関心のない事柄をモチーフに纏っているのに、これが実に読ませるわけで、理解してもいないのに、う～む、この作者のセンスには舌を巻く、みたいな読後感なのである。まあいいから、騙されたと思って読んでみてください。<br/>
<br/>
　そして「コルセット」は、これいつもの野ばら流野ばら節。キミと僕が出逢って冒険し、ファッション流儀の設定が微妙に心地よい作品なのである。僕は少し精神が参ってしまって、精神科の病院に通うのだが、ついでに言えば近々自殺する予定だし、どうせなら死ぬ前に気になる受付の女性とデートでもしちゃえ、誘っちゃえ！そんなところから、この恋の冒険の物語は始まるのである。そして、この人の作品の中でよくある風景で、評者の好きな場面であるところの、女性に似合うファッションの一品を見立てて買ってあげるところあたりがよろしいのである。<br/>
<br/>
　などと書きながら、実に最近は嶽本野ばらに嵌っている評者などは、「ピチレモン」を眺めていたら、娘に“パパってそんなの読んだら変態だよ！”と言われながら、なるほど女学生に人気のデッキシューズローファーはＨＩＲＯＴＡかあなんて、知識を付けつつあるのことども。（20090923）<br/>
<br/>
※次は『ハピネス』あたりを読もうかしら。（書評No916）<br/>
<br/>
書評一覧<br/>
↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
  
</p>]]></description>  
      <dc:subject>書評</dc:subject>  
      <dc:creator>kotodomo</dc:creator>  
      <pubDate>Fri, 25 Sep 2009 16:18:16 +0900</pubDate> 
    </item> 
  </channel> 
</rss>
