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  <title>髻中宝珠の八葉蓮華 ｛創価学会 仏壇｝</title>  
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  <tagline>　「髻中宝珠の譬え（頂珠の譬え）」（安楽行品第十四）　創価学会　地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇</tagline>  
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    <title>わたしはさっきのわたしではない　そしてあなたも・・・ 凡語　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2011-01-05T22:53:56+09:00</issued>  
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    <dc:subject>凡語</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　強い寒気に身が引き締まり、雪にひるむわが足元を省みる。南半球では夏だが、身びいきでなく元旦は凛（りん）とした冬が似合う。ただ、年初には意味があるようで実はない<br/>
<br/>
 明治５（１８７２）年の改暦で１２月３日が翌年の１月１日となった。太陽暦が世界標準だった、だけではない。季節とのずれを防ぐため、ほぼ３年に１回の割で置かれた閏（うるう）月の給与を官吏に払う財力が政府になかった。大隈重信が吐露している<br/>
<br/>
 長く旧暦と歩んだ先人の感性を歳時記にみる。今朝は寒かろう。羽に空気を蓄え、着膨れたような寒雀を元旦だけ「初雀」と呼んだ。身近な小鳥にも季語の晴れ着を着せてやる。そんな風に暦の「始まり」を大切にした<br/>
<br/>
 現在は未来に追いついた途端、過去になる。いまは一瞬でしかない。その連続が時間であり、絶え間ない流れを暦は便宜的に区切っただけだ。だが、われわれは流れに感謝し、時には挑む誓いを「始まり」に立ててきた<br/>
<br/>
 先年亡くなった詩人の川崎洋さんに「いま始まる新しいいま」がある。〈心臓から送り出された新鮮な血液は／十数秒で全身をめぐる／わたしはさっきのわたしではない／そしてあなたも／わたしたちはいつも新しい〉<br/>
<br/>
 拍動ごとに「新しい」のは空や海、地中で生きている命も同じ。虫の生涯が永劫（えいごう）であり、人間の歴史は刹那（せつな）かもしれぬ。とも思いながら、小声でえいっと気合を入れる「始まり」である。<br/>
<br/>
凡語　京都新聞 2011年1月1日<br/>
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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    <title>「コンクリートから人へ」スーパー堤防の予算が少しでも回れば・・・ 日報抄　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-11-01T23:09:09+09:00</issued>  
    <modified>2010-11-01T23:07:12+09:00</modified>  
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      <name>hachiyorenge</name> 
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    <dc:subject>日報抄</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」。政府の事業仕分けで、高規格堤防事業の廃止が決まった。２００年に１度の洪水に備え、大都市の６河川に１２兆円を投じる。すでに約７千億円使ったが、手をつけたのは４８キロだけ。完成に４００年もかかるとか<br/>
<br/>
　河川沿いの市街地を丸ごと底上げする再開発のようだ。「現実的な話だと本当にお考えか」と蓮舫行政刷新担当相。「優先順位は確かに低い」。国交省側は白旗だ。少し前まで当たり前と思っていた公共事業の不倒神話は、見る影もない<br/>
<br/>
　スーパー堤防の中止で「粗朶（そだ）工法」を思い出した。ナラやコブシ、クリなどの広葉樹の枝や幼木を３メートル弱に束ねる。これを職人技で何百束も組み合わせ、堤防を強化したり、川床の洗掘を防いだりする自然型工法である<br/>
<br/>
　工事に使う粗朶は育って１０年近い雑木が中心だ。広大な里山がその供給源になる。ちょうどいい木を間伐し、切り株から新芽が育つ。こんな伝統工法が本県に残っているのはうれしい。粗朶工法が広がれば、里山は活気づき新たな雇用も生まれよう。何より山も水辺も豊かな生物相が保たれる<br/>
<br/>
　これこそ「コンクリートから人へ」の見本だろう。施工する加茂市と新発田市の業者に電話した。「受注額はここ数年で半分以下だよ」「スーパー堤防の予算が少しでも回れば、どれだけいい仕事ができるか」と２人の社長はこぼす<br/>
<br/>
　生物多様性条約の国際会議（ＣＯＰ１０）で日本は里山の重要性を訴えたが、粗朶工法の紹介はない。「それがいまの現実だよ」。職人社長の言葉が重たい。 <br/>
<br/>
  日報抄　新潟日報 2010年10月30日<br/>
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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    <title>「朝比奈大龍勢」ゆったりとした時間の中で過ごすのも悪くない・・・ 大自在　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-10-22T01:01:13+09:00</issued>  
    <modified>2010-10-22T00:59:31+09:00</modified>  
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      <name>hachiyorenge</name> 
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    <dc:subject>大自在</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　刈り取った稲の束を天日干しする「はざかけ」はめったに見られなくなったが、この時季、田んぼ道を歩けば、はざかけの風景が自然に脳裏に浮かぶ。日の光をたっぷり浴びた稲わらの懐かしいにおいまで鼻腔に満ちてくるから不思議である。半世紀も前のことでも、幼き日の原体験は忘れがたいものだ<br/>
<br/>
　田んぼが私たちの心を引きつけ、なごませてくれるのは、長い歴史の間に人の手と、自然の営みとによって見事に調和してきたからではないか。先週末、藤枝市岡部町で行われた「朝比奈大龍勢」は、そんな田んぼが会場だ。刈田のあちこちで車座になり、杯を傾けながら大龍勢に歓声をあげる。その風景もまた人と自然が織りなす祭りと言っていいだろう<br/>
<br/>
　戦国時代ののろしが起源ともいわれる朝比奈大龍勢は長さ１５メートルを超える竹に火薬を仕込んでロケットのように打ち上げる花火。龍勢が最高の高さに達したころ、連星や花傘といった美しい飾りを出す<br/>
<br/>
　長くて太い竹をしならせ、色とりどりの飾りを散らしながら里山に下りてくる。その姿は飾りを吐きながら舞う竜にも見える。２年に１度の大龍勢は地域ごとの「龍勢連」と呼ばれる組織が主役だ。火薬の配合などは連の先輩から後輩へ口伝で受け継がれており、それぞれ“秘伝”の龍勢でもあろう<br/>
<br/>
　十数年前から気心の知れた仲間と、会費を出し合い、“自前”の龍勢を打ち上げている。多彩な色を放ちながら、時間をかけて夜空に舞った美しい龍勢に、万歳の歓声はひときわ大きかった<br/>
<br/>
　何でも速さが“売り”の時代だからこそ、たまにはゆったりとした時間の中で過ごすのも悪くない。そんな朝比奈大龍勢である。そして里の秋は深まっていく。<br/>
<br/>
大自在　静岡新聞 2010年10月19日<br/>
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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    <title>未来を切りひらく「みちびき」科学技術は日進月歩・・・ 凡語　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-10-03T23:09:16+09:00</issued>  
    <modified>2010-10-03T23:08:00+09:00</modified>  
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    <dc:subject>凡語</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　江戸後期の測量家、伊能忠敬は５０代半ばから１７年にわたり日本全国を測量し、わが国最初の実測日本地図を作り上げた<br/>
<br/>
　距離を測る間縄（けんなわ）や鉄鎖をはじめ、方位盤や望遠鏡などの器具を用いて海岸線などを精力的に回った。渡辺一郎編著「伊能忠敬測量隊」（小学館）によると、しばしば天体も観測している。地域ごとの地図と日本全図があり、知られているだけで約４４０種類に及ぶ<br/>
<br/>
　まさに一歩一歩、汗を流しながらの地道な作業だったにちがいない。並々ならぬ探求心と苦労がしのばれる。詳細に描かれており、地図を入手したシーボルトが国外追放になった事件は歴史的に有名だ<br/>
<br/>
　それから１８０年余り。科学技術は日進月歩だ。人工衛星を利用して地球上の位置を知る日本版ＧＰＳ「みちびき」が打ち上げられ、予定通りの軌道に入った。カーナビなどに広く利用されている米国のＧＰＳを補完する<br/>
<br/>
　ビルの谷間や山間部で電波を受信しやすくするのに加え、測定誤差を１メートル以下にするのが目標だ。精度の高い位置情報を利用して、子どもたちの見守りサービスやトラクターなどの農業機械の無人運転、車の衝突防止などの新しい技術の実証試験が予定されている<br/>
<br/>
　日本列島を２４時間カバーするには、あと２基必要という。資金面が課題だが、私たちの暮らしを変革する可能性を秘めている。その名の通り、未来を切りひらく導きになってもらいたい。<br/>
<br/>
凡語　京都新聞 2010年9月30日<br/>
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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    <title>言葉があるのに交わさず、気持ちを通わせず、ぎすぎすして・・・ 正平調　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-09-19T22:51:51+09:00</issued>  
    <modified>2010-09-19T22:50:53+09:00</modified>  
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    <dc:subject>正平調</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　ゾウの摩耶子と諏訪子、キリンの六と甲、チンパンジーの金、銀、神（しん）。カバの出目男（でめお）…。神戸の王子動物園の名物飼育員、亀井一成さんの絵本や記録でおなじみの動物たちである<br/>
<br/>
　自ら世話をし、別れを体験した動物たちでもある。「亀井一成さんという人は、まことに深いかなしみを持った人なんだなァ」。児童文学者の灰谷健次郎さんは、文庫本の解説にそう書いている<br/>
<br/>
　灰谷さんのいうかなしみは、動物のいのちに寄り添うことにとどまらない。そこに人間のどうしようもない業のようなもの、いのちに対する人間のおごりを見て、深いかなしみを覚える。亀井さんとはそういう人ではないかと書く<br/>
<br/>
　亀井さんは涙もろい人という印象が残る。話しながら人を泣かせ、自分も目を赤くした。雌のチンパンジーの赤ん坊チェリーを引き取り、家族ぐるみで育てた記録「チェリーと双子の弟たち」を読む。成長に泣き、しかりつけて一緒に泣き、病気が治って泣き、いろんな場面で泣いている<br/>
<br/>
　本を開くと、亀井さんの声が聞こえるようだ。飼育員は言葉の通じない動物に優しく話しかけ、しぐさや体の汚れ、ふんを通して心を通わせます。人間はどうですか。言葉があるのに交わさず、気持ちを通わせず、ぎすぎすしていませんか<br/>
<br/>
　亀井さんの悲報を聞き、動物園で元気に暮らすチェリーに会いたくなった。優しい瞳が、本当の娘のように亀井さんに似ているチェリーに。<br/>
<br/>
　正平調　神戸新聞 2010年9月16日<br/>
創価学会　地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
        ]]></content> 
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    <title>おせっかいなハト「トロイカ」政策論争を聞けるなら、この選挙も悪くはない・・・ 正平調　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-09-05T23:12:20+09:00</issued>  
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    <dc:subject>正平調</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　大山鳴動してネズミ１匹という言葉がある。世間を騒がせ過ぎたという批判もあるだろう。飛び出したのは１人でなく、２人だった。その方がよかったと受け止めるしかあるまい<br/>
<br/>
　民主党代表選がきょう、告示される。対決回避に向けた直接会談が物別れに終わり、菅直人首相と小沢一郎前幹事長による一騎打ちになる。戦うからには、論戦を堂々と展開してほしい<br/>
<br/>
　それにしても散々、気をもませた。立候補の意思を表明した両者の間を、１羽の伝書バトが何度も行き交った。オリーブの葉をくわえた休戦の使者に見えたこともある。「白いハトはいくつの海を越えて飛ぶのか」とボブ・ディランは歌う。何のために飛んだのかと、伝書バトには問いたい<br/>
<br/>
　「トロイカ」という言葉もよく耳にした。トロイカは、ロシア語で３頭立ての馬車のことをいう。３頭の馬が横一列に並んで引くのが、ロシア伝統の形だという。１頭でも違う動きをすれば、馬車はたちまち安定を失う<br/>
<br/>
　菅、小沢両氏と鳩山由紀夫前首相によるトロイカ体制を大事にしていきたい。そのメッセージが受け入れられず、ハトはいま「オザワ、オザワ」と鳴く。確か、その前は「カン、カン」と鳴いてはいなかったか<br/>
<br/>
　おせっかいなハトは飛び去り、トロイカも当分、出番がなさそうだ。日本の明日を考える政策論争を聞けるなら、この選挙も悪くはない。ただ、無意味なドタバタはもうたくさんだ。<br/>
<br/>
　正平調　神戸新聞 2010年8月27日<br/>
創価学会　地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
        ]]></content> 
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    <title>民主党代表選「剛腕」雇用の不安や円高、株安…。国会はねじれ状態・・・ 正平調　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-08-31T23:27:04+09:00</issued>  
    <modified>2010-08-31T23:26:32+09:00</modified>  
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    <dc:subject>正平調</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　「乱」の文字がこの人ほど似合う政治家はいないだろう。民主党の小沢一郎前幹事長のことである。不思議な人だ。政界が混迷を深めるほど、存在感を増す<br/>
<br/>
　その小沢氏が、民主党代表選に名乗りを上げた。出馬を求める声が強く、動向が注目されていた。党内最大の集団を率いる実力者だけに、菅直人首相は心穏やかではないだろう<br/>
<br/>
　「剛腕」の異名を持つ。気に入らない意見は断固、退ける。小沢氏は決して調整型の政治家ではない。「壊し屋」とも言われる。自民党を飛び出して以来、新生党や新進党、自由党と政党を幾つもつくっては壊した。これまでの小沢流政治は「乱」の連続だった<br/>
<br/>
　中国に「治世の能臣、乱世の姦雄（かんゆう）」という言葉がある。太平の世なら有能な役人だが、乱世なら策略にたけた英雄になれる、という意味だ。雇用の不安や円高、株安…。国会はねじれ状態。今が「乱世」なら、時代は「能臣」以上に小沢氏のような「姦雄」を求めているということか<br/>
<br/>
　ただし、勘違いしないでほしい。小沢氏が「政治とカネ」の問題で幹事長を辞めたのは、わずか３カ月前だ。国民は釈明の言葉をほとんど耳にしていない。不信を剛腕で一掃できると思ったら、大きな間違いである<br/>
<br/>
　庭の隅で秋の七草のオミナエシが黄色い花を咲かせている。花言葉は「約束を守る」。そのささやきを政治家は胸に刻んでもらいたい。国民不在の「乱」ならば暑苦しいだけだ。<br/>
<br/>
　正平調　神戸新聞 2010年8月27日<br/>
創価学会　地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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    <title>不漁が続き値段が上がっている「秋刀魚」これから、ますます旨くなる季節になる・・・ 大自在　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-08-18T22:56:56+09:00</issued>  
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    <dc:subject>大自在</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　昔、さる殿様が遠乗りの途中、目黒辺りで焼き魚の旨［うま］そうなにおいがしてきた。殿様が問うと、家来は「あれはサンマという庶民の魚で、殿の口には合いませぬ」と言う。しかし空腹も手伝い、その場で食したら大変な美味で、以来忘れられない味になった<br/>
<br/>
　ある日、殿様は再びサンマを所望したところ、出たのは上品にと加工し、すっかり脂を抜いた代物。がっかりした殿様は仕入れ先が日本橋魚河岸だと聞くと「それはいかん、サンマは目黒に限る」<br/>
<br/>
　落語でおなじみの「目黒のさんま」だ。世間知らずの殿様をやゆした噺［はなし］でもあるが、何の手も加えずそのまま炭火焼きしたものが一番旨いのは、殿様の言うとおりだろう。今はあまり見られないが、炭火で真っ赤になった七輪の網の上で、ジュージューと音を立てる、脂ののったサンマを想像するだけで唾［だ］液が出そうだ<br/>
<br/>
　「さんま、さんま　そが上に青き蜜柑の酸［す］をしたたらせて　さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。」とは、小説家で詩人の佐藤春夫の「秋刀魚の歌」の一節である。大人の恋や男の孤独をにじませた詩だが、同時に極上のサンマの味もにじませているようだ<br/>
<br/>
　そのサンマが今年は食卓から遠のくかもしれない。７月の解禁から不漁が続き値段が上がっている。「小売りは１匹４００円前後と昨年の倍」と、スーパーの担当者の声が少し前の本紙にあった。不漁は高い海水温など猛暑と関係があるらしい<br/>
<br/>
　庶民の魚も、庶民の味も、庶民価格であればこそ、だろう。これからサンマはますます旨くなる季節になる。サンマから「庶民」の２文字が抜け落ちないよう、猛暑にはそろそろお引き取りを、と願うばかりだ。<br/>
<br/>
大自在　静岡新聞 2010年8月14日<br/>
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
        ]]></content> 
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  <entry> 
    <title>「われわれはどうなるのでしょうか」膨大な借金返済を子どもらが担う・・・ 滴一滴　八葉蓮華</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://lotussutra.exblog.jp/13789902/"/>  
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    <issued>2010-08-17T23:29:12+09:00</issued>  
    <modified>2010-08-17T23:29:03+09:00</modified>  
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    <author> 
      <name>hachiyorenge</name> 
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    <dc:subject>滴一滴</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　英国が大変な不況にあえいだ時代、経済学者・ケインズは記者団から「長期的に見て、われわれはどうなるのでしょうか」との質問を受けた<br/>
<br/>
　ひと呼吸置いたケインズ氏。「さよう、長期的に見れば、われわれはみんなシんでいる」。大先生といえども先々の経済見通しなど分かるわけがない。経済の問題を、言葉の次元へすりかえて質問をかわしたのである（外山滋比古著「ユーモアのレッスン」）<br/>
<br/>
　国の借金が６月末時点で９００兆円を突破した。財政危機に陥ったギリシャを大きく上回る。国民１人当たりの借金は約７１０万円にも上る。将来、この膨大な借金返済を子どもらが担うことになる<br/>
<br/>
　先の参院選で菅直人首相は、財政再建を急がねばならないとして消費税増税に踏み込んだ。ところが選挙で民主党が大敗した原因が消費税だ、として党内からブーイングが起こると問題を先延ばしし、封印してしまった<br/>
<br/>
　大赤字予算を組みながら「消費税は４年間は上げない」と言った鳩山由紀夫前首相。「ギリシャのような事態は何としても避けねばならない」と言いながら、慌てて発言を二転、三転させて質問をかわそうとした菅首相<br/>
<br/>
　「人間はそのうちシぬ。先のことを心配しても仕方ない」というケインズ先生のユーモアは、この場合は通じまい。<br/>
<br/>
滴一滴　山陽新聞 2010年8月13日<br/>
創価学会　地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
        ]]></content> 
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  <entry> 
    <title>「牡丹燈籠」闇夜の暗さ、静寂を破りカランコロンと聞こえてくれば・・・ 凡語　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-08-15T23:02:48+09:00</issued>  
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      <name>hachiyorenge</name> 
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    <dc:subject>凡語</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　闇夜の暗さが尋常じゃなかった時代。静寂を破りカランコロンと聞こえてくれば怖い。「駒下駄（げた）の音が生垣（いけがき）の元でぱったり止みましたから、新三郎は止せばいいに念仏を唱えながら蚊帳を出て…」と続く、夏の風物詩「怪談牡丹燈籠（ぼたんどうろう）」の一節だ<br/>
<br/>
　近代落語の祖とされる三遊亭円朝の代表作。きょうで没後１１０年になる。口演の録音は存在しないが、実際に聴いた「半七捕物帳」の作者、岡本綺堂いわく。「首のあたりが何だか冷たくなって（略）私は暗い夜道を逃げるように帰った」。涼しさは相当だったろう<br/>
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　１７歳で場末の寄席で真打ちに。ところが、用意した噺（はなし）を出演を頼んだ師匠の円生が先にやってしまう。やむを得ず、円朝は即興で切り抜ける。師匠の嫉妬（しっと）が弟子を発奮させ、創作への道を開いた<br/>
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　自演だけでなく、新作の速記は新聞に連載され、歌舞伎にもなった。何より魅力的なのは高い芸境の源と言える円朝の人間性だろう。落語界で長く「大師匠」と慕われた<br/>
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　仇（あだ）も恩で報いた。晩年の円生に寄り添い、遺児は引き取り育てた。円朝の噺は「文七元結」など、どこにでもいそうな人物の心意気が泣かせる。本人もそれを地で行った<br/>
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　辞世は〈目を閉じて／聞き定めけり／露の音〉。伝わってくる境地は静かで深い。円朝が眠る東京の下町、谷中から根津にかけては、お露の幽霊が新三郎の元に通った辺り。最後の高座も「牡丹燈籠」だった。<br/>
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凡語　京都新聞 2010年8月11日<br/>
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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    <title>異常な高温による農作物への影響、コメだけは２年ぶりに豊作に・・・ 日報抄　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-08-14T23:06:25+09:00</issued>  
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    <dc:subject>日報抄</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　週末、散歩がてら、秋の使者を探して、せみ時雨に耳を澄ませてみた。セミは種によって初鳴きの時期が異なり、ツクツクボウシは土用明けの立秋のころとされる。「秋告げゼミ」と呼ばれるゆえんだ<br/>
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　もう鳴き始めてもいいのに、この夏はうだるような暑さに、出番をためらっているのだろうか。汗をふきふき歩を進めたが、どこまで行っても、その声は聞こえなかった<br/>
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　異常な高温による農作物への影響が報じられている。不作、高値－。家計のやりくりを思うと、懐にはひんやりと秋風が吹く。そんな中、コメだけは豊作になりそうだ。先ごろ発表された本年産の作況指数予想は、２年ぶりに豊作の目安となる「１０２」となった<br/>
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　東北地方では、「土用十日後先（あとさき）照れば豊年」といわれるそうだ。気象エッセイストの倉嶋厚さんが「お天気だより」に書いている。「土用は１年に４回あるのに、夏の土用だけが暮らしの言葉として残っているのは、この時期の暑さとイネの成熟が深い関係にあったから」だという。厳しい残暑も豊作の吉兆と思えば、我慢できる<br/>
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　とはいえ、コメ農家にとっては、豊作も手放しでは喜べないようだ。早くも、販売価格の下落が懸念されている。民主党政権の看板政策である戸別所得補償制度も真価を問われることになりそうだ<br/>
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　ツクツクボウシの鳴き声を「ツクイッショウ（つく一升）」と聞きなし、それが多いほど豊作になると伝わる地方もあるという。農家の人たちは、どんな思いでせみ時雨を聞いていることだろう。<br/>
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  日報抄　新潟日報 2010年7月30日<br/>
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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    <title>名声に値するのは核兵器を持つ者ではなく、拒む者だという真実を教えなければ・・・ 滴一滴　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-08-12T23:38:43+09:00</issued>  
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    <dc:subject>滴一滴</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　被爆地ヒロシマを訪れても、６５年前の惨状を想像することは難しい。高層ビルが林立し、緑豊かな街路樹の下を人々が忙しく行き交う<br/>
<br/>
　それでも傷跡が消えることはない。世界遺産「原爆ドーム」のある平和記念公園一帯には数多くの慰霊碑が建つ。犠牲者の名前が刻まれた碑もある。大人も子どもも、兵士も非戦闘員も、無差別に、しかも一瞬にして命が奪われた事実が伝わってくる<br/>
<br/>
　生き延びた被爆者たちは、悲惨な体験を記録に残した。広島市出身の作家原民喜は、小説「夏の花」（日本ブックエース刊）の中で、被爆後の惨状を「どうも片仮名で描きなぐる方が応（ふさ）わしいようだ」と次の一節を記した<br/>
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　「ギラギラノ破片ヤ　灰白色ノ燃エガラガ　ヒロビロトシタ　パノラマノヨウニ　アカクヤケタダレタ　ニンゲンノシ体ノキミョウナリズム　スベテアッタコトカ　アリエタコトナノカ（略）」<br/>
<br/>
　被爆者の高齢化で被爆体験の風化が進む。昨日の平和記念式典に参列した潘基文国連事務総長はあいさつで「被爆者の証言を主要言語に翻訳するなど、軍縮教育が必要だ。名声に値するのは核兵器を持つ者ではなく、拒む者だという真実を教えなければならない」と強調した<br/>
<br/>
　被爆者に勇気を与える。軍縮教育の先頭に立つ責任が唯一の被爆国日本にある。<br/>
<br/>
滴一滴　山陽新聞 2010年8月7日<br/>
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    <title>命を奪われ、傷ついた一人一人に、かけがえのない人生・・・ 正平調　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-08-11T23:33:29+09:00</issued>  
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    <dc:subject>正平調</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　キリストや聖母マリアなどを描いた聖像を「イコン」と呼ぶ。ロシアでは一般家庭でも飾られ、人々が祈りをささげる<br/>
<br/>
　イコンには、金属板に肖像画をはめこんだものがある。戦時中、広島市内に住んでいた亡命ロシア人、フョードル・パラシューチンさんの自宅の壁にも、きらびやかな金属製イコンが飾られていた<br/>
<br/>
　６５年前のきょう、広島に原爆が落とされた。太陽の表面温度に匹敵するほどの熱波が都市に降り注ぎ、約１４万人の命を奪った。その地獄絵図の中に、洋服店を営むパラシューチンさん夫妻もいた<br/>
<br/>
　２人は焼け崩れた自宅の下敷きになった。外にはい出し、抱き合って無事を喜び、がれきの下からイコンを拾い上げる。奇跡的に命が助かった感謝をささげたかったのだろう。しかし、キリスト像と聖母子像の顔は焼けてなくなり、金属板だけが残されていた<br/>
<br/>
　戦後、神戸に移り住んだパラシューチンさんは、北野町に住居を構えた。２６年前に病シしたが、晩年、神戸ハリストス正教会の酒井満神父（８０）に被爆イコンを託した。そのイコンは今、広島県立美術館で展示されている<br/>
<br/>
　原爆投下を命じたトルーマン米大統領は「歴史始まって以来、最大の出来事」と語ったという。外国人などさまざまな人たちを巻き込んだ惨状に想像が及ばなかったのか。命を奪われ、傷ついた一人一人に、かけがえのない人生があった。顔を奪われたイコンが今もそう語りかける。<br/>
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　正平調　神戸新聞 2010年8月6日<br/>
創価学会　地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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    <title>目に見えるものと見えぬもの、どちらが欠けても戦争を理解することはできない・・・ 凡語　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-08-10T23:21:07+09:00</issued>  
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    <dc:subject>凡語</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　「おなすのみそしる　きゅうり、おなすのしほづけ麦ごはん」「おなす、うりのたいたん　うりどぼづけ　小麦ごはん」。請求書の裏に色鉛筆で描いた毎日の暮らし、そして朝昼晩の献立が小さな字でつづられている<br/>
<br/>
　京都市学校歴史博物館（下京区）の「学童集団疎開の記憶」展で見た少女の絵日記だ。展示は市民や学校、児童を受け入れた寺院が保管してきた資料を集め、集団疎開の実相を浮かび上がらせる<br/>
<br/>
　京都市は、１９４５年１月の馬町空襲を機に集団疎開を決めた。３月から約７カ月間、計１万５７３０人の子どもたちが丹波や丹後地域の寺院や教会で合宿生活を送った<br/>
<br/>
　疎開申込書などの書類も興味深いが、写真や手紙、日記が胸に迫る。勉強や農作業をとらえた写真や絵は、笑顔が多い。「ふとりました」「元気です」。家族あての便りにもけなげな言葉が躍る<br/>
<br/>
　生命力に満ちた子どもたちのことだ。その笑顔に偽りはないのかもしれない。だが、手紙には検閲印が見える。親恋しさに夜泣きしたり、脱走事件の逸話も残る。質素な食の克明な記録には、さみしさを紛らわす少女の懸命な姿がにじむようだ<br/>
<br/>
　近年、戦争の体験者が、写真や文に残せずにいた感情や記憶を吐露している。目に見えるものと見えぬもの。どちらが欠けても戦争を理解することはできない。戦後６５年、高齢者が胸の内を明かす重みを受け止めて心に刻む夏にしたい。<br/>
<br/>
凡語　京都新聞 2010年8月5日<br/>
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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    <title>ビキニ環礁を世界遺産（文化遺産）、核兵器廃絶と平和への祈り・・・ 大自在　八葉蓮華</title>  
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    <issued>2010-08-08T23:24:09+09:00</issued>  
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    <dc:subject>大自在</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
　ラグーンと呼ばれる穏やかな内海と大海原を仕切るサンゴ礁の島々。空から見ると、環礁は首飾りのよう。宝石のような島々が輪になって連なる。こうした２９の環礁と五つの島からなる海洋国が、太平洋中西部のマーシャル諸島共和国である<br/>
<br/>
　第１次世界大戦後は日本の統治下、第２次大戦後は国連信託統治領とした米国が環礁を核実験場にした。ビキニ環礁はその一つだ。米国は１９４６年７月から核実験を始める。広島、長崎への原爆投下から１年もたたずに。実験は５８年８月までの１２年間で６７回にも及んだ<br/>
<br/>
　背景は旧ソ連との冷戦。核兵器開発競争に懸ける米国は５４年３月１日、急造した水爆「ブラボー」をビキニで実験した。爆発は予測を大幅に超え、まき散らされた放射性降下物が観測米兵や島民、公海上にいたマグロ漁船第五福竜丸の乗組員らを襲った<br/>
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　爆発跡はえぐられ、いまでは巨大な深みのように見える。「核実験の威力を伝える上で非常に意義深い証拠」。そう受け止めた国連教育科学文化機関（ユネスコ）の世界遺産委員会が、ビキニ環礁を世界遺産（文化遺産）に登録することを決めた<br/>
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　当時の一連の核実験で放射能汚染魚を廃棄した日本漁船は８５６隻、海洋汚染も広がり、日本各地に放射能雨が降り、野菜類も汚染された。このビキニ事件をきっかけに原水爆禁止署名運動が世界中に広がり、５５年の広島で原水爆禁止世界大会の初開催につながった<br/>
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　２０世紀中の核実験は７カ国で２千回を超した。広島・原爆ドームと長崎・浦上天主堂の被爆マリア像、ビキニ環礁と第五福竜丸は、核被災の歴史を刻む。核兵器廃絶と平和への祈りの象徴として心にとどめ、後世に残したい遺産である。<br/>
<br/>
大自在　静岡新聞 2010年8月3日<br/>
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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