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  <title>CINE★tats</title>  
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  <modified>2011-04-19T18:54:56+09:00</modified>  
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  <tagline>勝手にCINEMA</tagline>  
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    <title>僕は平日朝のミラノ座で、「悪魔を見た」。</title>  
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    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「悪魔を見た」★★★★★★★★★★<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201104/19/05/c0038305_18493482.jpg" border="0" width="453" height="640"/></center><br/>
2010・韓国　144分<br/>
<br/>
英題：I Saw The Devil<br/>
監督：キム・ジウン<br/>
撮影：イ・モゲ<br/>
美術：チョ・ファソン<br/>
照明：オ・サンチョル<br/>
音楽：モグ<br/>
出演：イ・ビョンホン、チェ・ミンシク、オ・サナ、チョン・グックァン、チョン・ホジン<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
　ある雪の降る夜、人気のない道で突然車がパンクし、レッカー車の到着を待っていた若い女性が連れ去られる事件が発生する。地元警察は大規模な捜索を開始するが、その女性はまもなく川底から変わり果てた姿で発見される。この被害者の女性は、引退した刑事チャンの娘ジュヨンだった。ジュヨンの婚約者であり、国家情報院捜査官のスヒョンは、彼女が事件に巻き込まれる直前まで携帯で会話をしていた。彼女を救えなかったふがいなさを呪うスヒョン。警察の捜査が滞る中、彼は自力で犯人を追い詰めようと決心するのだが・・・。<br/>
<br/>
（予告編）http://www.youtube.com/watch?v=daHasxjDmhU&feature=related<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
ここまでくれば怪物映画じゃないよ、怪獣映画やこんなん！<br/>
　<br/>
　平日の朝一で新宿ミラノ座で観た。こんな時間帯にしてはなかなかの賑わい。朝っぱらから悪魔を見にきた悪魔たちが溢れていた。恐ろしい世の中や。中にはどう見ても天使にしか見えない若いＯＬやおばさんやお年寄りの方たちもいた。ほんと、イ・ビョンホン目当てとかならすぐ帰って！ここは悪魔しか来たらダメな場所なんやで！と心の中で思いつつも、仕方なく彼らが実は極悪非道の限りを尽くす悪の化身であると思うことにしてとりあえず落ち着いた。<br/>
<br/>
　<br/>
　映画が始まると、オープニングからショッキングな人体解体シーンが展開される。最近観た、『冷たい熱帯魚』で多少免疫がついてるつもりだったけど、やっぱり目を背けたくなる。<br/>
<br/>
　殺人鬼ギョンチョルを演じるのは『オールド・ボーイ』でお馴染みのチェ・ミンシク。でんでんとはまた違った狂気で心を鷲掴みにされる。まさにこの映画の"悪魔"である。<br/>
<br/>
　そして、もうひとりの"悪魔"が、イ・ビョンホン演じる捜査官のスヒョンだ。映画は婚約者をギョンチョルに殺されたスヒョンの復讐劇なのだが、この映画ちょっと異常なのだ。<br/>
<br/>
　<br/>
　ギョンチョルのねぐらを突き止めたスヒョンは、ついに彼と対峙することになる。この場面で観客は「あれ？」っと思うはず。なんといとも簡単にスヒョンはギョンチョルを捕らえてしまう。<br/>
<br/>
　しかし、いざトドメをしようとしたその瞬間、スヒョンはその手を止める。悪の深淵を覗き込むのだ。<br/>
　<br/>
　そして彼はギョンチョルを逃がす。また痛めつけては逃がす。また痛めつけては逃がす。それを繰り返していくことになるのだ。<br/>
<br/>
<br/>
　暗くて陰気な映画かと思いきや、そこから怒涛のようなアクションシーンが展開していく。イ・ビョンホンがめちゃくちゃ強くてかっこいい！あの軽やかな身のこなしはヒーローのようでもあり、時に爽快で、時に凄惨。<br/>
<br/>
　何度痛めつけられても不死身の肉体で復活しては凶行を繰り返すチェ・ミンシクの背筋も凍る鬼畜怪物ぶりは、卑俗でいて滑稽でもある。もはや怪物というか、怪獣やんけ！<br/>
<br/>
　この2人のぶつかり合いがおもしろくないわけがない！目には目を！歯には歯を！アキレス腱にはアキレス腱を！の陰惨な復讐劇ではあるのだけれど、もの凄くエンターテインメント要素の溢れるアクション演出で観る者を逃がさない。<br/>
<br/>
　途中からは第三、第四の怪獣も現れちゃって、もう無茶苦茶！<br/>
　<br/>
　<br/>
　内容や公開時期が重なったのもあって、『冷たい熱帯魚』とよく比較されるが、僕は『悪魔を見た』派！<br/>
<br/>
　とにかくハチャメチャでぶっ飛んでて強引でバカで残酷な映画だけど、めちゃくちゃ凄かった。韓国映画界、一体どうなってんだ?!韓流ブームのゆとり教育で育ったおばさま達には絶対お勧めできない！<br/>
<br/>
<br/>
　あまりの凄さに場内が明るくなってもまだドキドキしていた。まるで自分の中の悪魔を覗いたような感覚もあって、突然恐怖が押し寄せてきたりなんかもする。<br/>
<br/>
　<br/>
　劇場を後にしていく観客たちは皆疲れ切った顔。韓流ブームのノリで観に来た風のおばさま達も居て、もの凄く不憫になったのだが、偶然その人たちの会話が聞こえてきた…<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　「残酷で目を背けたくなるんだけど、でもそれも通り越して笑えてきちゃうのよね～」<br/>
　「そうそう、人間って怖いわぁ～」<br/>
<br/>
<br/>
　<br/>
　僕は平日朝のミラノ座で、悪魔を見た。<br/>
<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>イーストウッドは挑戦し続ける。</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://tats7.exblog.jp/16036881/"/>  
    <id>http://tats7.exblog.jp/16036881/</id>  
    <issued>2011-03-10T19:19:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-04-19T17:57:18+09:00</modified>  
    <created>2011-03-10T19:19:48+09:00</created>  
    <author> 
      <name>mimitats7</name> 
    </author>  
    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「ヒアアフター」　★★★★★★★★★☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201103/10/05/c0038305_19215383.jpg" border="0" width="281" height="400"/></center><br/>
<br/>
2010・アメリカ　129分<br/>
<br/>
原題：Hereafter<br/>
監督：クリント・イーストウッド<br/>
製作総指揮：スティーヴン・スピルバーグ、ティム・ムーア、ピーター・モーガン、フランク・マーシャル<br/>
製作：ロバート・ローレンツ、キャスリーン・ケネディ、クリント・イーストウッド<br/>
脚本：ピーター・モーガン<br/>
音楽：クリント・イーストウッド<br/>
撮影：トム・スターン<br/>
出演：マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン、デレク・ジャコビ<br/>
配給：ワーナー・ブラザーズ<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
　フランスの女性ジャーナリスト、マリーは、津波にのまれた時に臨死体験を経験する。その時に見た不思議な光景を忘れることができず、以前は仕事一筋だった彼女も、今や全く仕事に手がつかないような状態になってしまう。そんな時、イギリスに住む少年マーカスは、双子の兄を亡くしてしまった悲しみから立ち直れず、兄ともう一度会うためにアメリカの霊能力者であるジョージのもとを訪ねようと試みはじめる。霊能力者ジョージは、自らの力を嫌い、現在は霊能力の仕事を辞め、その才能を遠ざけて生きようとしていた。<br/>
そんな、それぞれの"死"にとりつかれた３人は、果たしてどこに辿り着くのだろうか・・・。<br/>
<br/>
（予告編）http://www.youtube.com/watch?v=XoLTOSJmy0s<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
イーストウッド監督８０歳の想い<br/>
　この映画は実に奇妙だ。冒頭の、今となってはとても映画の中の世界とは思えないほどにリアルな大津波のシーンに始まり、あとはずっと何も起こらないのだ。起承転結の「承」が延々と展開し、そして「転」を迎えるまさにその時に映画は終わる。<br/>
<br/>
　しかし、退屈な印象は受けなかった。何と言うか、イーストウッドが暖炉の前の揺り椅子に腰掛けながら、あの独特の低くてゆったりとした口調で語る物語を聞いているような感覚になった。イーストウッドらしくなく、とてもイーストウッド"らしい"映画のように感じた。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　津波によって"死"の世界を感じるようになった女性ジャーナリスト、双子の兄の"死"を受け入れられずもう一度会いたいと願う少年、他人の"死"を覗き見る能力を持った男性、それぞれ"死"と強く結び付いている人たちの話なのだが、僕が捉えたイーストウッドのメッセージはとても"生"に満ちたものだった。<br/>
<br/>
<br/>
　この映画は"メメント・モリ"（死を想え）という話なのではないだろうか。"死を想え"というのは裏に"死を想い、今を強く生きろ"という意味が込められている。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　ラストで双子の弟のマーカスは、霊能力者のジョージに兄の声を聞いてくれるよう頼む。そして、ジョージを通して語りかける兄は「その帽子は僕のだ。もう被るな。」とマーカスに言う。マーカスは兄が大事にしていた帽子を兄の代わりとして肌身離さず持ち歩いていたのだ。<br/>
<br/>
　「そこに僕はいないんだよ。」ここで初めてマーカスは"死"を受け入れる。マーカスの表情は、それまでの彼の表情とは比べものにならないほど生気に満ち溢れている。<br/>
<br/>
<br/>
　そしてジョージもまた、ジャーナリストのマリーと握手を交わした瞬間、とりつかれていた"死"のビジョンから解放され、初めて"生"のビジョンを目撃するのだ。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　「Hereafter」という語の意味には「今から」「これから」という意味も含まれているらしい。<br/>
<br/>
　この映画は死後の世界を描いた映画ではなく、死後の世界を見つめることで、"これから"を強く生きるという映画なのである。<br/>
<br/>
　<br/>
<br/>
　死を見つめながら淡々と展開する話の中にも、全然物語と関係なく妙にエロい料理教室でのやりとりがあったりして、イーストウッド監督、まだまだスキモノですな！とほっこりさせられるのも良かった。<br/>
<br/>
　ついでに言うと、あの料理教室で出会う女性役のブライス・ダラス・ハワードってあんなにかわいかったっけ?!『レディ・イン・ザ・ウォーター』の時は、「美しい少女だ・・・」とか言われてて、どこがや！！と思ってしまったけれど、この映画ではめちゃくちゃにかわいい。うーん、イーストウッド監督、80歳にして全く抜かりありません！プレイボーイ健在ですね。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　残念ながらこの作品、東日本大震災の後は上映自粛、実質中止に追い込まれてしまった。「今こそ観るべきなのに！」などと言うつもりもないけれど、冷たい色づかいの背景とは裏腹に最後には心にぽっと暖かい火が灯るような映画なだけに、残念です。<br/>
<br/>
　<br/>
　最後に、ワーナー・ブラザース・ホーム・エンターテイメント・グループが、本作のＤＶＤの収益の一部（100万ドル程になる見込み）を東日本大地震で被災した人々のための義援金として寄付すると発表していることを伝えておきたい。<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
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    <title>「パティスリー・コアンドル」は人生の縮図。</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://tats7.exblog.jp/15989980/"/>  
    <id>http://tats7.exblog.jp/15989980/</id>  
    <issued>2011-03-01T00:56:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-03-29T00:24:11+09:00</modified>  
    <created>2011-03-01T00:56:31+09:00</created>  
    <author> 
      <name>mimitats7</name> 
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    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「洋菓子店コアンドル」　★★★★★★★★☆☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201103/01/05/c0038305_0555661.jpg" border="0" width="282" height="400"/></center><br/>
2010・日本　115分<br/>
監督：深川栄洋<br/>
脚本：深川栄洋、前田浩子、いながききよたか<br/>
撮影：安田光<br/>
音楽：平井真美子<br/>
主題歌：ももちひろこ<br/>
出演：江口洋介、蒼井優、江口のりこ、尾上寛之、粟田麗、ネイサン・バーグ、加賀まりこ、戸田恵子<br/>
配給アスミックエース・エンタテインメント<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
　鹿児島から上京して来たなつめは、恋人が働いている洋菓子店“パティスリー・コアンドル”を訪ねる。しかし、恋人はその店を既に辞めており居場所が分からなくなっていた。行く宛のないなつめは、コアンドルで泊り込みで働きながら、恋人を探すことを決意する。シェフの依子は渋々なつめを雇ったものの、手際の悪い上に反抗的ななつめの性格に頭をなやませていた。そんなある日、店にやって来たスイーツ評論家の十村に、なつめのケーキを評価してもらう機会が訪れた。しかし、彼女の作ったケーキは、酷評どころか「０点」とまで言われてしまう。恋人を探すまでのつなぎのバイトだったケーキ作りだが、その日からなつめの心境に変化が表れ始める・・・。<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
僕が8点をつけた理由<br/>
<br/>
　なんだか凡庸な作品に見えてしまいそうな点でこの作品はすごく不利だ。でも多くのメジャー作品と比べてみても、作り手の”熱意”を感じる数少ない作品だと言っても過言ではない。<br/>
<br/>
　　脚本がとても丁寧に作られていて、登場人物のキャラクターがとにかく魅力的。それらを演じる俳優のキャスティングも絶妙。<br/>
<br/>
　蒼井優演じる主人公なつめの、あの憎めない憎たらしさに、周囲のキャラクター同様グイグイ惹き込まれていった。個人的にブチ切れ演技と言ったら満島ひかり！なのだが、蒼井優のキレ演技は全く正反対ではあっても、満島ひかり同様に何とも言えない愛着を感じてしまう。「キーッ」と耳を刺すような高周波のがなり声も不思議な中毒性があって、観終わる頃には完全なるジャンキーになってしまっていた。その点も満島ひかりと被るところがある。個人的な願望だけど、いつか2人のがなり合いをスクリーンで観ることができたらどんなに幸せか。過剰摂取で完全にトんでしまう危険も持ち合わせているけど！<br/>
<br/>
　そんな田舎から出てきた自己中女なつめと共に成長していく２時間は、涙と笑いに溢れる至福の時、としか言いようがない！<br/>
<br/>
　<br/>
<br/>
　脚本で僕が特に感動したのは、なつめと終始対立している従業員マリコとの決着のつけ方。<br/>
　<br/>
　いや、実は決着がついていない。いつもケンカしてばかりいる２人は、コアンドルのピンチの時でさえも言い合いばかりしている。普通のメジャー映画だと、結局最後は協力し合って「お前なかなかやるじゃん」「あんたもね」って具合に仲直りするのがお決まりだが、この映画はそうならない。完全な和解はせずに物語は終わる。<br/>
<br/>
　でも、これには、どんなに嫌いで気が合わない奴とでも共に生きていかなければならないこともあるんだ、という大切なメッセージが含まれている。<br/>
<br/>
　こういう所に真剣に向き合っている姿勢が僕が特に良いと感じた点だ。<br/>
<br/>
　　<br/>
　ここまでクリアーしていれば普通以上の作品と言ってもいいぐらいなのだが、この作品は更にグッと心を掴まれるシーンがいくつかある。<br/>
<br/>
　<br/>
　まず、江口洋介演じる十村の過去の悲劇の見せ方。長い歩道を歩く十村に事故の悲劇がフラッシュバックしてくる。そして、だんだん十村の感情の高ぶりに合わせて歩調は速まり、やがて走り出し、今にも感情がガラガラと崩れてしまいそうなところでバスに乗り込んで息を整える。というシーン。あの部分の緊迫感の演出には、思わず体が硬直した。<br/>
<br/>
　十村のシーンで言うと、家から出て行く妻と子の回想シーンの入れ込み方もすごくうまい。一回ベッドで寝ている彼の方から妻と子を見せておいて、別のシーンで2人の幻想が見える、というところの運び方のスムーズさなんかは、よく見るシーンではあるものの、丁寧でとても好感がもてた。<br/>
<br/>
　そして、ラストのワンカット長回しには脱帽。あの大胆でいて的確な構図は、本当に見事だった。<br/>
<br/>
　<br/>
　洋菓子店コアンドルは、子供から大人への成長の物語だけでなく、人付き合いの難しさが描かれていたり、自分が生きる意味について考えさせられたり、乗り越えなければならない壁に立ち向かっていく勇気を与えてくれたりする。<br/>
<br/>
　邦画のおしゃれ映画だと思ってハードル下がってたからだろう、とか思われたくないので、思い切って８点つけました。いや、ほんとに良いから。<br/>
<br/>
　「泣ける、泣ける」ってやたらうるさく宣伝やってるけど、本気で泣きたいなら、どのメジャー作品よりもこの映画を観るべきだ！<br/>
<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>おっさんも子供だ！</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://tats7.exblog.jp/15989917/"/>  
    <id>http://tats7.exblog.jp/15989917/</id>  
    <issued>2011-03-01T00:38:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-03-07T01:36:24+09:00</modified>  
    <created>2011-03-01T00:39:25+09:00</created>  
    <author> 
      <name>mimitats7</name> 
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    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「ＲＥＤ」　★★★★★☆☆☆☆☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201103/01/05/c0038305_0453339.jpg" border="0" width="355" height="500"/></center><br/>
<br/>
2010・アメリカ　111分<br/>
原題：Red<br/>
監督：ロベルト・シュヴェンケ<br/>
製作：ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、マーク・ヴァーラディアン<br/>
原作：ウォーレン・エリス、カリー・ハムナー<br/>
脚本：ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー<br/>
音楽：クリストフ・ベック<br/>
撮影：フロリアン・バルハウス<br/>
出演：ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、リチャード・ドレイファス、アーネスト・ボーグナイン<br/>
配給：サミット・エンターテインメント（米）、ウォルト・ディズニー・スタジオ（日）<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
　かつてCIAの腕利きスパイだったフランクは、引退後はひっそりと穏やかな日々を送っていたのだが、ある日突然何者かの襲撃を受ける。調べていくうちに、CIAが関わっていると突き止めたフランクは、かつての仲間たちに協力を仰ぐ。そして、彼のもとに引退した超一流のスパイたちが続々と集まっていくのだった・・・。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
おっさんになったって、群れるのはやめられないぜ！<br/>
　色んなところで、おじさん版『エクスペンダブルズ』と言われているこの作品。主要メンバーを改めて並べてみると、<br/>
<br/>
　ブルース・ウィリス、<br/>
　モーガン・フリーマン、<br/>
　ジョン・マルコヴィッチ、<br/>
　ヘレン・ミレン、<br/>
　リチャード・ドレイファス、<br/>
　アーネスト・ボーグナイン、と本当に豪華！<br/>
<br/>
　ただ、80‐90年代アクション育ちの僕からすると、『エクスペンダブルズ』の方がど真ん中ストライクだったなぁ。<br/>
<br/>
　この中で言うと、ブルース・ウィリスが唯一、子供の頃から馴染みがある俳優。というわけで、正直言って個人的には熱はそれほど上がりきらず。<br/>
<br/>
　ただ、いい歳こいたおっさん達が楽しそうに銃バンバンやって、その姿は思い入れがあろうが無かろうが、自然とこちらも楽しくなってくる。<br/>
<br/>
　ジョン・マルコヴィッチは狂った感じの役がほんとにハマるなぁ。アーネスト・ボーグナインには『ワイルド・バンチ』とか『北国の帝王』オマージュやってもらいたかったけど、あの目ヂカラは健在！ギョロ！<br/>
<br/>
　内容もキャラクターも頭が全部カラッポな作品なので、とにかく何も考えずに観ること！役者に思い入れのある人たちなら絶対におもしろいエンターテインメント作であることも確か。<br/>
<br/>
　ひとつ言うなら、モーガン・フリーマンの死に方はあれで良かったのか。雑過ぎやない？<br/>
<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>「ザ・タウン」はベン・アフレック版「ヒート」！</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://tats7.exblog.jp/15989839/"/>  
    <id>http://tats7.exblog.jp/15989839/</id>  
    <issued>2011-03-01T00:25:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-03-06T19:21:42+09:00</modified>  
    <created>2011-03-01T00:26:01+09:00</created>  
    <author> 
      <name>mimitats7</name> 
    </author>  
    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「ザ・タウン」　★★★★★★★★★☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201103/01/05/c0038305_028362.jpg" border="0" width="500" height="739"/></center><br/>
２０１０・アメリカ　124分<br/>
原題：The Town<br/>
監督：ベン・アフレック<br/>
製作：グレアム・キング、ベイジル・イヴァニク<br/>
脚本：ベン・アフレック、ピーター・クレイグ、アーロン・ストッカード<br/>
音楽：ハリー・グレッグソン＝ウィリアムズ、デヴィッド・バックリー<br/>
撮影：ロバート・エルスウィット<br/>
出演：ベン・アフレック、ジョン・ハム、レベッカ・ホール、ジェレミー・レナー、ブレイク・ライヴリー、クリス・クーパー、ピート・ポスルスウェイト<br/>
配給：ワーナー・ブラザーズ<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
年間300件以上の銀行強盗事件が起こるボストン。ダグはそこで幼馴染たちと共に結成した銀行強盗団のリーダーをしていた。義理と人情のある彼は、仲間からもとても信頼されていた。しかし、ダグ達がある銀行を襲撃した時のことだった。ダグはその銀行に勤める支店長クレアに惚れてしまう。仲間に内緒で彼女と密会するダグは、次第に堅気になりたいと願い始める。しかし、FBIのアダムの手はすぐそこにまで迫っているのだった・・・。<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
ベン・アフレックの地元愛溢れるメッセージ。<br/>
　役者としてのベン・アフレックは嫌いだった。チャラチャラした感じの二枚目顔で、『アルマゲドン』とか『パール・ハーバー』とかの嫌～なメジャー映画でチヤホヤされて、その上ジェニファー・ロペスと婚約までして、「ふざけんな！」と個人的に思っていたのですが、そのジェニロペと作ったノロケ映画『ジーリ』で大コケ。そのままハリウッドから失脚していった時は、心の中でガッツポーズしていた。<br/>
<br/>
　そんな彼が再びハリウッドに監督として帰って来た。弟のケイシ―を主役に据えた『ゴーン・ベイビー・ゴーン』。これがめちゃくちゃおもしろかったのだ。<br/>
<br/>
　それから僕の中でのベン・アフレックの評価は急上昇！元々、僕の大好きな映画『グッド・ウィル・ハンティング』の脚本もマット・デイモンと手がけていて、しかもいきなりアカデミー脚本賞を受賞している、天才ではあった。<br/>
<br/>
　そして、続く監督第二作目がこの『ザ・タウン』。「これが本当に二作目?!」と思ってしまうほど完成度が高い作品だった。<br/>
<br/>
　ストーリーは正直言ってほとんどマイケル・マンの傑作『ヒート』そのまま。愛する者のために堅気になりたいと願う男と、そこに立ちはだかる障害との葛藤の物語。”人殺しはしない”という強盗団のモットーも『ヒート』におけるそれと同じだ。そして、そのモットーが破られたことによって歯車が狂いだす展開も非常に似ている。本人もそれがやりたかったんだ、とちゃんと公言していたので、そこも好感が持てた。<br/>
<br/>
　『ヒート』と言えば、かの有名な銃撃戦がまず頭に浮かぶが、今作もそれに負けず劣らずの迫力の銃撃戦がいくつかある。オープニングからタイトルバックまでの、『ヒート』、『ダークナイト』（これも『ヒート』を土台に敷いている）よろしくの強盗シーンも完成度が高い。<br/>
<br/>
　役者も渋い選出で、まず何と言っても、『ハート・ロッカー』が記憶に新しいジェレミー・レナーの存在を外すことはできないだろう。一目で”ヤバイ奴”感が分かるあの雰囲気。出てくるたびにゾクゾクさせられる。<br/>
<br/>
　1月に惜しくも64歳で亡くなった、ピート・ポスルスウェイト演じるマフィアのボスも絶妙。表の顔は花屋で、店先で花の剪定なんかやっているのだが、どっからどう見ても堅気じゃない！（笑）。あの押し殺した怖さは秀逸だ。<br/>
<br/>
　また、個人的に推したいのが、ＦＢＩ捜査官のアダム役を演じたジョン・ハム。防弾チョッキにショットガンという、８０年‐９０年代アクションの定番スタイルがめちゃくちゃハマっている。そしてその格好は、まさに『ヒート』におけるアル・パチーノとダブってくる！このあたり、さすがベン・アフレック！分かってらっしゃる！<br/>
<br/>
　<br/>
<br/>
　しかし、一体彼はなぜ今『ヒート』をやろうと思ったのだろうか。<br/>
<br/>
　後半の銀行襲撃シーンで、ベン・アフレックら強盗団の乗ったトラックが街を走り抜ける際に、ふと道の脇に立っている子供の顔がアップになって映し出される。<br/>
<br/>
<br/>
　何だろう？今のは。<br/>
<br/>
　<br/>
　その答えは最後のエンドロールのテロップにあった。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　「現在、ボストン地区では年間300件以上の強盗事件が発生している―」<br/>
　「―しかし、もちろん大半のボストン市民は善良で働き者である」<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　クスッとさせるジョークだが、「あ！」とここで先の子供のアップの謎が解ける。これはベン・アフレックが、自身の故郷ボストンへの愛を詰め込んだ作品だったのだ。<br/>
<br/>
　だから、ラストにも納得がいく。正直、そのテロップを見るまではオチの付け方が「かっこつけすぎやろ！やっぱりお前はただのナルシストやったんか！」って思っていたのだけど、これは全く間違いだった。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　ネタバレになってしまうが、主人公・ダグは最終的にこの街から出て、新たな人生をスタートさせるという夢を実現させる。<br/>
　<br/>
　絶体絶命の展開から都合よく夢を実現させてしまうというのが、「これでええんかなぁ」と感じていたのだが、さっきも言った通り、これはベン・アフレックのボストンへの、ボストンの子供たちへの愛が詰まった物語なのである。だから、この街の希望であるダグは死んではいけなかった。ダグが夢を実現させること自体がベン・アフレックがこの作品に込めたメッセージだったのだ。<br/>
<br/>
　そして、そのラストは同時に、それまでずっとなぞってきた『ヒート』という作品との決別を果たすことになる。堅気になる夢を果たせなかったデ・ニーロを、あのロサンゼルスという”タウン”から救出するのだ。<br/>
<br/>
　<br/>
　確かにご都合主義なラストかもしれない。かっこつけすぎているかもしれない。<br/>
<br/>
　しかしそこには、「勇気を持ってその街から出ていくんだ！夢に向かって自分の道を進むんだ！」という監督自身のメッセージが込められているのだ。<br/>
<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>それでもぼくらは手を取り合って前に進まなダメなんです。</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://tats7.exblog.jp/15899848/"/>  
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    <issued>2011-02-11T00:27:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-02-24T23:50:08+09:00</modified>  
    <created>2011-02-11T00:27:50+09:00</created>  
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    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「その街のこども」　★★★★★★★☆☆☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201102/24/05/c0038305_09470.jpg" border="0" width="499" height="700"/></center>第３６回　放送文化基金賞<br/>
<br/>
２０１１・日本　８３分<br/>
監督：井上剛<br/>
製作：京田光広<br/>
脚本：渡辺あや<br/>
音楽：大友良英<br/>
主題歌：阿部芙蓉美<br/>
撮影：松宮拓、青木智紀<br/>
出演：森山未來、佐藤江梨子、津田寛治<br/>
製作会社：NHK<br/>
配給：トランスフォーマー<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
２０１０年１月１６日。阪神・淡路大震災で被災して以来、東京に住んでいる勇治は、震災から１５年が経とうとするその夜、神戸の街で偶然、美夏という女性に出会う。明日の朝、"追悼の会"に参加するために東遊園地へ行くという美夏を案内することになった勇治だったが、その道中で、次第に２人の被災の辛い過去が明らかになっていく・・・。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
歩く、歩く、ちょっと走る。ほんの少しの優しさが心に染みる良作ドラマ<br/>
　この作品は、２０１０年にＮＨＫで放送されたテレビドラマを再編集して劇場版にしたものである。しかし、テレビドラマにしては、というレベルでは無く、本当に素晴らしい作品だった。<br/>
<br/>
　阪神・淡路大震災から１５年が経った神戸で偶然出会った男女の、たった一夜の物語である。並んで歩き、着かず離れず一定の距離を保ったまま、お互いの過去を吐露していく。それぞれが抱える”闇”が、次第に明らかになっていく様がショッキングであり、切ない。<br/>
<br/>
　偶然出会った男女が・・・と聞くと、ラブストーリーのような印象を持ってしまうかもしれないけれど、この映画はそこには着地しない。「好き」といった恋愛的な感情の動きは一切ないと言ってもいい。「思いやり」の愛情がじわりと染み出てくる、そんな映画だった。<br/>
<br/>
　個人的な震災の体験で言うと、阪神・淡路大震災が起きた当時、僕は６歳で、直接被災はしてないものの、神戸に住む親戚がいるので震災の話を聞く機会はあった。父と祖父も震災直後に神戸へ行っていて、子供ながらにどこか人ごとには感じられなかったのを覚えている。<br/>
<br/>
　親戚のおじさんとおばさんは、寝ていたところに両側からタンスと物置が倒れてきたらしい。しかし、奇跡的なタイミングでタンスと物置がぶつかるかたちになったおかげで、ちょうどその下にできた隙間に居た２人は助かった、という話をおじさん本人に聞いた。「奇跡ってほんまにあるんやなぁ」と言っていたおじさんのその話があまりに衝撃的で、今でも忘れられない。<br/>
<br/>
　直接の地震体験で言うと、２００１年に芸予地震で震度５強の地震の被害にあった。それは、家の近所の本屋にいた時のことだった。ゴゴゴゴという轟音と共に、棚に陳列された本が一斉に頭の上に降り注ぎ、何かを考える間もなく、ただ店の外へ逃げ出す客の後を走っていくことしかできなかった。それから家に帰るまでのことは一切覚えていない。たぶん、頭が真っ白になっていたのだと思う。ベッドで寝ている祖母の足元に吊り下げられていた大きなテレビが、「もし地震がきたら体に落ちてきて危ないのに」といつも心配だったので、そのことを考えていたかもしれない。<br/>
<br/>
　次の記憶は、食器やら何やらが床に散乱している台所の様子だ。幸い、家族はみんなケガひとつなく、家は多少の物が壊れる程度の被害でおさまった。後でニュースを見て、震度５強だったというのを聞き、阪神大震災はこれより２つも震度が上なのか、と知って恐ろしくなったのを覚えている。<br/>
<br/>
　つい先日も、ニュージーランドのクライスト・チャーチで大きな地震があり、未だに安否の分かっていない日本人が２７人もいる。同じ日本人だから、というのは良くないけれど、やはり近年起こった大地震の中でも特に身近に感じられて、本当に胸が痛む思いがする。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　話を映画に戻すと、この美夏と勇治という２人は、全く性格も合わないし、見た目もつりあっていないように見える。そんな２人が、こんなにもお互いのことを語り合ってしまうのは、きっとお互いに不安だったからだと思う。一瞬ですべてを奪っていった地震、人生を変えてしまった地震という恐ろしいものに向き合うことが怖くて、１５年間逃げ続けてきた。しかし、前に進むために、逃げ続けた時間を取り戻すために、互いにすべてを吐きだしていく。<br/>
<br/>
　僕自身、身近にこうした地震が起きていたのに、ちゃんと向き合って考えたことは一度もなかったように思う。<br/>
<br/>
<br/>
　「行かなダメなんです」　　と美夏は追悼の会に出席する強い意志を見せる。「行きたくない」と言いつつも。<br/>
<br/>
　一方、勇治はまだ向き合う準備ができていない。<br/>
　<br/>
　この映画は、向き合おうとする者の背中を押してくれ、向き合う準備ができていない者に向き合うキッカケをくれる。<br/>
<br/>
　そして、勇治が美夏のためにした”小走り”のような、ほんの少しの思いやりに、その街のこどもだった人たちの希望を見たような気がする。<br/>
<br/>
　僕は、勇治の速まる歩調に涙と勇気を、そして多くのキッカケをもらった。<br/>
<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>僕は変人だと思われたくない！正気でありたい！だから言う！「この映画はサイテーだ！」</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://tats7.exblog.jp/15894924/"/>  
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    <issued>2011-02-09T23:47:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-02-10T23:59:32+09:00</modified>  
    <created>2011-02-09T23:47:31+09:00</created>  
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    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「冷たい熱帯魚」　★★★★★★★★★★<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201102/10/05/c0038305_23544294.jpg" border="0" width="316" height="450"/></center><br/>
2010・日本　146分<br/>
監督：園子温<br/>
製作：杉原晃史<br/>
脚本：園子温、高橋ヨシキ<br/>
撮影：木村信也<br/>
出演：吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり、渡辺哲<br/>
配給：日活<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
　小さな熱帯魚屋を経営する社本信行は、ある夜、娘の美津子がスーパーで万引きをしたため、妻の妙子とともにスーパーに呼び出される。その場で、店長の知り合いである村田幸雄と出会う。彼は人懐っこくユーモア溢れる性格で、社本一家の心をたちまち掴んでしまう。巨大な熱帯魚店、アマゾンゴールドのオーナーでもある村田は、帰り道に社本一家を店に招待する。そこで美津子を住み込みの従業員として預かる事を提案され、多少の抵抗があったものの、それに了承することにする社本。しかし、それが悪夢のような日々の始まりだった・・・。<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
ぬるい人生なんか全部ウソっぱちだ！冷たい熱を孕んだ傑作！<br/>
　「邪魔な奴はみ～んな透明にしちゃえばいいんだよっ」ニコニコと愛想のいい笑顔で淡々と言う村田幸雄。村田の恐ろしさは、その狂気とは真逆の"人の好さ"にある。普段優しい人ほど怒ると恐い、とよく耳にするものだが、それがまさに村田という男だ。小さい頃、「年とったらこんなおじさんになりたいなぁ」と思うような親戚とか知り合いの人って誰しも１人や２人はいたと思うが、それが村田なのだ。<br/>
<br/>
　そんな誰がどう見ても"いい人"の村田が、初めてその仮面の裏に隠された"モンスター"を見せる瞬間、思わず「ドキッ」とした。学校の教室で感じた、普段は優しい先生が今にも怒り出しそうな瞬間の、あの嫌な感じを思い出した。ヤバイ。この人は怒らせたらダメだ。<br/>
<br/>
　そして、次第に明らかになっていくモンスター村田の素顔。どんどん泥濘にハマっていく社本。人間ってコワイもので、度を越した狂気を見ると思わず笑ってしまうのだ。でんでん、すごい。でんでんがやってると笑ってしまう。でんでんが人をバラしたら、コメディになってしまう。起こっていることは凄惨で残酷なのにも関わらず。<br/>
<br/>
　笑っていいのかな？と思いつつもクスクスとやってるうちに、ふとあることが頭をよぎり、体がぶるっと震えた。<br/>
<br/>
　「もし自分が社本だったら？」<br/>
<br/>
　笑ってしまうほど滑稽なことや不幸なことでも、当人からすればとんでもなく恐ろしい、ということが世の中にはある。観客は恐怖と笑いのボーダーラインを行ったり来たりさせられる羽目になるのだ。このあたりの絶妙な脚本、演出、演技、どれをとっても本当に素晴らしい作品。<br/>
<br/>
　いや、素晴らしくない。最低な作品だ！<br/>
<br/>
　人生の幸せや希望、救いや逃げ道を一切排除した、突き抜けるまでの暴力と絶望。「人生って素晴らしい」うるせぇ黙れこの野郎！<br/>
<br/>
　「生きるってのはなぁ、痛いんだよ！」<br/>
<br/>
　この映画は痛みから逃げることを許さない。今まで映画が向き合ってこなかった陰をこれでもかと見せつける。人生は痛い！苦しい！辛い！徹底的に僕らを地獄へと堕とし、堕としきった底の部分で、それでも生きてみろよ！と突き付ける。こんなにも絶望と希望が一緒くたになっている作品は観たことがない。<br/>
<br/>
　僕は「冷たい熱帯魚」を観て、人生がこんなにも救い難い激痛に立ち向かうことなのか、と絶望し、同時に胸が躍った。<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
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    <title>「ヤマト」に続き、危険な勝負！</title>  
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    <issued>2011-02-07T22:25:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-02-10T23:12:07+09:00</modified>  
    <created>2011-02-07T22:25:25+09:00</created>  
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    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「GANTZ」　★★★★★★☆☆☆☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201102/07/05/c0038305_2335337.jpg" border="0" width="500" height="714"/></center><br/>
<br/>
2011・日本　131分<br/>
監督：佐藤信介<br/>
製作：大山昌作、鳥嶋和彦、島谷能成、藤島ジュリーK、堀義貴、平井文宏、村上博保、大橋善光、鳥羽乾二郎<br/>
原作：奥浩哉<br/>
脚本：渡辺雄介<br/>
音楽：川井憲次<br/>
撮影監督：河津太郎<br/>
出演：二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、夏菜<br/>
配給：東宝<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
　就職活動中の大学生・玄野計は、ある日駅のホームで幼馴染みの加藤勝と再会する。2人は、線路に落ちた酔っ払い男性を助けようとして、電車に轢かれてしまう。しかし、死んだはずの2人は黒い謎の球体のある部屋で目を覚ます。そこには二人の他にも数人の男女が閉じ込められていた。黒い球体「GANTZ」に呼び出された彼らは、突如として異形の星人たちとの戦いを強いられるのだった・・・。<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
「GANTZ」脳内補完ver.について<br/>
　GANTZは原作漫画がめちゃくちゃおもしろい。残酷で理不尽な死と徹底的に向き合った作品。物語は東京から始まるが、次第に大阪、日本、そして世界を巻き込んだ突き抜け切った壮大な展開をみせていく。星人たちは退屈で平和ボケしている隙だらけの世の中を容赦なくぶっ壊す。<br/>
<br/>
　そんな星人に立ち向かう玄野のキャラクターが特に熱い。玄野は原作では私立高校に通う冴えない高校生。小さい頃はみんなのリーダーで中心的存在だったが、今は勉強もスポーツもダメで、学校では目立たない学生。そんな彼が、GANTZの作り出す世界で自我を取り戻していくのだ。凄惨な殺し合いが行われるGANTZの世界に、玄野は生きる希望を、自分の居場所を見出していく。<br/>
<br/>
　この過程で僕の大好きな場面というのが、　高校の授業のバスケットで全く活躍できなかった玄野が、夜な夜なGANTZスーツを着て学校に忍び込み、豪快にダンクシュートを決めてゴールを破壊する場面だ。俺はGANTZの世界ではヒーローなのに、俺の周りの奴らは何も解ってねぇ！玄野は次第に制服の下にスーツを着て学校へ行くようになる。GANTZの世界は現実とは真逆の世界。彼はみんなのリーダーであり、頼れる存在であり、女にもモテまくる。まさに彼はGANTZ世界のスーパーマンなのだ。<br/>
<br/>
　長々と原作の話をしたが、この辺で原作と比較しながら映画について書くことにする。<br/>
<br/>
　まず、映画での玄野は就活中の大学生となっている。原作のバスケシーンに代わる、何かグッとくる場面を期待したのだが、その点は全然ダメだった。二宮くんを主役に据えるためだけの変更でしかない。一応、就活がうまくいかない様子を、悶々とした高校生活の代わりとして置いているのだが、もう一歩踏み込んで欲しかった。何社受けても落ちまくるとか、周りの学生は楽しそうにワイワイやっているのに自分はひとりぼっちだとか、親からのプレッシャーだとか。ちょこっと触れてはいるものの、そこをもっと深くやって欲しかった！<br/>
<br/>
　細かいことを言うと、玄野の住む部屋も問題だ。オシャレで小奇麗で、あまりに充実感がありすぎる。もっと現実世界は徹底的に堕落させないと！それがあってこそ、GANTZ世界の華やかさが引き立つのに。<br/>
<br/>
　あと、GANTZ世界にやってくるおばあちゃんと孫の描き方も憤慨もの。原作の方は、正直もう二度と見たくないほど嫌な場面。孫を守ろうとおばあちゃんが盾となって星人の攻撃を受け、結局は二人ともやられてしまう。本当に厳しく残酷で嫌な場面。映画に於いては、一応この二人は登場するものの、ただ登場してやられるだけ。やられるところもちゃんと見せていない。遠くに死体が転がっているのを見せるだけ。アップもしない！単に殺されるためだけに登場するのだ。<br/>
<br/>
　人の死を残酷に強烈に提示している原作のこの場面と、殺されたということだけを提示する映画のこの場面。おそらくR指定などの関係によって残酷描写はある程度避けたのだろうが、果たしてどっちが倫理的に問題があるのか。直接的に残酷に見せなくとも、二人の会話やカットバックでもっとうまいやり方がいくらであっただろうに。僕は原作よりもずっと嫌な印象を受けた。やり切れないのなら出さない方がまだ良い。現実から目を逸らすな！嫌なものから目を逸らすな！このやり方じゃ原作のテーマから遠ざかってしまっている。<br/>
<br/>
　細かいことをダラダラと並べているが、どうしてもここで吐ききっておきたいので、もう少しお付き合い願いたい。<br/>
<br/>
　他に問題なのは、人間関係の描き込みの足りなさ。岸本が加藤に心惹かれていく過程の描き込みが足りないので、岸本の死もすごく薄っぺらになっている。もっと言うと加藤のキャラクターもブレている。最初に岸本が加藤を助けるんじゃ意味がない！逆だろ！その失敗がずっと最後まで響いている。<br/>
<br/>
　しかし、新たに加えられたところでとても良かった場面もあった。<br/>
<br/>
　ラストの駅のプラットホームのシーン。OPで、玄野は自ら望んでではなく、仕方無く人助けをしたことで電車に轢かれてしまう。ところが、ラストでは線路に落ちたもの（うろ覚え）を拾いに自ら人助けに線路へと降りていくのだ。そこに電車が向かってくる。玄野は落し物を持ち主に渡すと、自分はそのまま線路に残る。たくさんの人の死、加藤の死に直面し、絶望の淵に立たされ自暴自棄になっている玄野。<br/>
<br/>
　「俺は無力だ。現実でもGANTZの世界でも、俺なんか居ても居なくても何も変わらない」　<br/>
<br/>
　そんな玄野の目の前にすっと手が伸びる。小島多恵の手だ。<br/>
<br/>
　「死なないで！死んじゃダメ！」<br/>
　<br/>
　この時、初めて玄野は誰かに求められ、必要とされていることに気づく。そしてその手を掴むのだ。<br/>
<br/>
　この場面は原作にはないけれど、本当に素晴らしい場面だと思った。OPとのブックエンドの形式をとっていてスマートであり、感動的なクライマックスシーンでもある。<br/>
　<br/>
　ただ、玄野と小島多恵との関係が深まっていく過程をもっとうまくやっていればもっと素晴らしい感動的な場面になったとも感じる。個人的な僕の脳内補完版の展開を挙げると、玄野は最初は多恵ちゃんのことを突き放さないと！ずっと一方的だった多恵ちゃんの想いが、この場面でやっと通じ合えて、多恵ちゃんの差し出した手を玄野がギュッと握り返すことでずっと大きな感動になったはずなのに！<br/>
<br/>
　そして、抱き合いながら、あそこで「好き」とか言ったらダメ。「よかった。ほんとによかった」これだけで十分。玄野の目からひとすじの涙。これですよ！ほんとに俺に脚本直させろ！製作費そのままで100倍いいものにしてやるのに！<br/>
<br/>
　今回は思い入れが強いこともあっていろんな場面を断片的に並べる感じになってしまったけど、感想をまとめてみると、言いたいことはたくさんあるにしても、十分合格ラインの作品だったと思う。<br/>
<br/>
　R指定や配役、製作費、上映時間などなど、いろんな制約のある中でとても真剣に取り組んでいるのが伝わって来た。星人の造形なんかもすごく良かったと思う。<br/>
<br/>
　今作は二部構成の前編で、後編は原作とは違った展開になる、とのことなので後編の公開を楽しみに待ちたい。<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>クソ映画。嘘だけど。</title>  
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    <issued>2011-02-07T20:56:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-02-10T22:41:43+09:00</modified>  
    <created>2011-02-07T20:56:34+09:00</created>  
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    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」　★★★★★★☆☆☆☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201102/07/05/c0038305_20535056.jpg" border="0" width="320" height="480"/></center><br/>
<br/>
2011・日本　110分<br/>
<br/>
監督：瀬田なつき<br/>
製作：椎名保、高野潔<br/>
原作：入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』（電撃文庫刊）<br/>
脚本：田中幸子、瀬田なつき<br/>
音楽：木下美紗都<br/>
主題歌：柴咲コウ『サヨナラブ』<br/>
撮影：月永雄太<br/>
出演：大政絢、 染谷将太、田畑智子、鈴木京香、鈴木卓爾<br/>
配給：角川映画<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
町が連続殺人事件の恐怖に怯えている時、みーくんはまーちゃんと突然再会する。この二人は、10年前に起きた誘拐監禁事件の被害者同士で、いまだに心に癒えない深いキズを抱えていた。ある日、かかりつけの精神科医のもとを訪れたみーくんの前に、当時の事件を担当していた刑事が現れ・・・。<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
ポップでキッチュで吐き気のする作品<br/>
　今、注目の新人監督らしく、僕自身はこれが初の瀬田監督の作品となったわけだが、正直言って予告編を観た時から、かなり危ない作品だと感じていた。"危ない"というのはつまり悪い意味で。ドラマ的な安い照明に安いポップ感、安い映像。上映直前までこの印象は変わってなかった。<br/>
<br/>
　しかし、映画が始まると、その独特の世界観から目が離せなくなってしまった。夢中でというよりは、とんでもなく不気味な登場人物とセリフと予測のつかないストーリー展開に、いつの間にかついつい観てしまったという具合。"観入ってしまった"ではなく"つい観てしまった"のである。<br/>
<br/>
　と言うのも、110分間心を掴まれたという感覚からは程遠いものだったのだ。ほんとに何と言えばいいか分からない。映画を観てこんな気分になるのは初めてかもしれない。すごく不快な気分ながらも飽きることなく最後まで観てしまったのだ。同じような感覚は『告白』（2010）を観た時にもあったのだが、あの作品はとても最後まで観れたものではなかった。その点で、この作品の不快さはとても計算された不快さだったと感じる。<br/>
<br/>
　重いテーマにわざとポップな映像を合わせることで、何とも言えない奇妙で不気味な世界観が構築されている。思っていたよりも暴力的な部分も見せていて、徹底してそのギャップを強調しようとしている。　<br/>
<br/>
　先に挙げた安い照明や映像、陳腐なポップ感なんかもすべて演出上のものなのである。そういうあたりが、この映画をどうも近年の凡庸な邦画とは一緒にできない所以なのかもしれない。<br/>
<br/>
　ただ、この奇妙な世界観が僕にはとにかく不快で気持ち悪く、それが演出上の狙いであって、成功していると言えばそうなのかもしれないが、そういうのも全部分かった上でも、結局自分にはフィットし切らなかったと言うほかない。<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>クソぉ！行きたかった！ウッドストック！！</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://tats7.exblog.jp/15814395/"/>  
    <id>http://tats7.exblog.jp/15814395/</id>  
    <issued>2011-01-24T20:09:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-01-24T22:07:35+09:00</modified>  
    <created>2011-01-24T20:09:57+09:00</created>  
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      <name>mimitats7</name> 
    </author>  
    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「ウッドストックがやってくる！」　★★★★★★★★☆☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201101/24/05/c0038305_2264258.jpg" border="0" width="280" height="432"/></center><br/>
２００９・アメリカ　１２１分<br/>
<br/>
原題：Taking Woodstock<br/>
監督：アン・リー<br/>
製作：ジェームズ・シェイマス、セリア・コスタス<br/>
原作：エリオット・タイバー、トム・モンテ<br/>
脚本：ジェームズ・シェイマス<br/>
音楽：ダニー・エルフマン<br/>
撮影：エリック・ゴーティエ<br/>
出演：ディミトリ・マーティン、 ダン・フォグラー、ヘンリー・グッドマン、ジョナサン・グロフ、エミール・ハーシュ<br/>
配給：フォーカス・フィーチャーズ（米）、フェイス・トゥ・フェイス（日）<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
1969年。エリオットは、ニューヨーク州ホワイトレイクの実家で古びたモーテルを営む両親の手伝いをしていた。彼は34歳の若さで地元商工会の会長職も任されていたが、厳格な母と無能な父との間で常に肩身の狭い思いをしていた。そんな彼の夢は、大好きな音楽で町興しをすることだ。そんな時、ウォールキルの町で行われるはずだったウッドストック・フェスティバルの開催許可が取り下げられたことを知ったエリオットは、この野外コンサートをホワイトレイクに招こうと考える・・・。<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
ウッドストックの空気を全身で感じることができる１本！<br/>
　この映画でおもしろいと感じたのは、ロックやドラッグというある種の"毒"が、主人公の家族の"毒抜き"をしてしまうというところである。<br/>
<br/>
　主人公エリオットの母は昔気質な厳しい人物。父とエリオットは常に母親の独裁政治下で言われるがままの生活を送っていた。田舎町で両親と３人、悶々と暮らすことに嫌気を感じていたエリオットに、世界最大の音楽フェスであるウッドストック開催のチャンスが訪れる。前半はこのあたりのドタバタをコミカルに見せていて、ウッドストックの舞台裏事情を知ることができてとてもおもしろかった。<br/>
<br/>
　後半はいよいよフェス本番の様子が描かれる。小さい頃からまじめに大事に育てられたエリオットにとって、それは初めて見る世界ばかりだった。見たこともない群衆、見たこともないヒッピーたちのファッション。イアン・デューリーの歌に「セックス＆ドラッグ＆ロックンロール」というのがあったけど、町にはまさにセックスとドラッグとロックンロールに溢れた光景が広がっていた。お金のために引き受けたものの、厳格な母はもちろんそんな"汚らわしいもの"には激しい嫌悪感を抱いていた。<br/>
<br/>
　しかし、そんな母と違って、父はエリオットに向かってこう言う。「お前も会場に行って来い。お前の目で見てくるんだ。」こうしてエリオットの様々な"ウッドストック体験"が描かれるのだが、まるで「イージー・ライダー」（1969）のようなドラッグ描写もあって、前半の雰囲気からガラリと変わっていく。<br/>
<br/>
　この映画はウッドストックを題材にしているにも関わらず、一切演奏シーンが出てこない。個人的にはそのやり方自体は問題だとは思わないのだけれど、どうしても物語が進むうちに、あえて演奏シーンを避けているような違和感を感じてしまう部分が目についてくる。それなら資料映像でもいいから潔く見せておくべきだったのではないだろうか。ただ、音楽フェスのあの独特な雰囲気の再現はとてもうまくいっていると感じた。遠くから聞こえる演奏、人の群れ、言葉で表現するのは難しいけど、あの場でしか感じられない興奮や熱をスクリーンを通して見事に感じさせてくれた。<br/>
<br/>
　さて、ここでようやく本題の"毒抜き"の話に入る。エリオットはドラッグやロックに触れ、外の世界を体感していく。ずっとくすぶっていた何かが壊れ始め、町を出る決意へと彼を向かわせる。ドラッグやロックは父と母にも影響を与える。誤って食べたマリファナクッキーでハイになった父と母が手を取り合って踊りまくるシーンには思わず笑ってしまった。"毒"だとして忌み嫌っていたものが、笑い合うことの素晴らしさや人生の楽しさを、もう一度家族に思い出させることになるのである。この皮肉が何とも言えずおもしろい。<br/>
<br/>
　そして、このままハッピーエンドで終わっていたらただの娯楽映画だったのだが、最後はちょっとほろ苦いところに着地するようになっている。ここが本当に素晴らしい。家族の間にあるしこりを取り除くという行為は、同時に家族の見たくなかった部分まで見ることになってしまう。<br/>
　<br/>
　町を出ていくことを決めたエリオットは、父に「なんであんな最低な母親とずっと一緒にいれるの？」と聞く。父はこう答える。「それは愛してるからだよ。」愛するということは裏も表もすべてを受け入れるということなのだ。<br/>
<br/>
　この映画は音楽映画ではなく、ウッドストックを通して、家族の崩壊、再生、親子の決別、大人への成長を見せてくれる人間ドラマなのである。<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>今年も一年、アンストッパブルで行きましょう！</title>  
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    <issued>2011-01-24T00:57:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-01-24T01:32:43+09:00</modified>  
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    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「アンストッパブル」　★★★★★★★☆☆☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201101/24/05/c0038305_1275486.jpg" border="0" width="450" height="667"/></center><br/>
<br/>
2010・アメリカ　98分<br/>
原題：Unstoppable<br/>
監督：トニー・スコット<br/>
製作：ジュリー・ヨーン、トニー・スコット、ミミ・ロジャース、エリック・マクレオド、アレックス・ヤング<br/>
脚本：マーク・ボンバック<br/>
音楽：ハリー・グレッグソン＝ウィリアムズ<br/>
撮影：ベン・セレシン<br/>
出演：デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン<br/>
配給：20世紀FOX<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
ペンシルベニア州にある操車場で、貨物列車「777 号」がブレーキ操作の不備によって無人のまま暴走を始めた。列車はどんどんと加速し始め、このまま暴走を続ければスタントン郊外の急カーブで脱線することは確実。更に、列車には強い有毒化学物質が大量に積載されており、大事故になることは避けられない。<br/>
この絶望的な状況に立ち上がったのは、リストラ通告されたベテラン機関士と、彼の列車に同乗していた新米車掌だった・・・。<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
王道から"脱線"しない、見事なエンターテインメント！<br/>
　丁度、実家に帰省していた時に公開されたので久しぶりに父と観に行った。公開二日目、休日の昼過ぎにしては客の入りはやや少なめ。都会ではあまりできない、ゆったりとした気分で観れてとても集中できた。<br/>
<br/>
　まぁそれは置いといて、内容の話。ものすごくスムーズで無駄のないストーリー展開にぐいぐい引き込まれ、あとはもう物語という列車に乗ってただ牽引されるのみ！９８分のあっという間の列車旅！車窓から見えるは、人生と言う名のレールから今にも脱線しようとしている二人の男の姿だ。<br/>
<br/>
　１人は鉄道勤務２８年のベテラン機関士、デンゼル･ワシントン演じるフランク。彼は妻に先立たれ、今は娘２人との３人暮らし。しかし３週間後にはクビが決まっており、失意の中うっかり長女の誕生日を忘れてしまう。娘との関係もギクシャクし始め、仕事にも家族にも頭を悩ませていた。<br/>
　<br/>
　もう１人はそんなフランクと共に仕事をすることとなった、ウィル・コルソンだ。彼は配属４ヵ月の新人ながら、エリート一家出身ということで車掌を任される。仕事面では申し分ない待遇を受けているが、些細な誤解が原因で妻子とは別居状態。彼もまた人生のレールから外れかけてしまっている男なのだ。<br/>
<br/>
　このフランクとウィルの関係性っていうのがとてもおもしろい。私生活ではどちらも崖っぷちに立たされているものの、仕事場においての関係性は全くの逆である。２８年機関士で、リストラ宣告を受けているフランクに対し、わずか４ヵ月で車掌の座についたウィル。キャリアとノン・キャリアの関係になっているところがミソなのだ。<br/>
<br/>
　キャリア組に対する嫉妬心、劣等感から、はじめフランクはウィルに対して冷たく当たる。いがみ合う２人が、暴走する列車を止めるという同じ目的を達成するために次第に力を合わせて行く過程が、王道ではあっても熱くさせる。暴走列車が魔のカーブに差し掛かった時、彼らは必死に脱線させまいと闘うのだ。多くの命のために、家族のために。まるで、自らの外れかけていた車輪を、再び人生のレールに引き戻すかのように。<br/>
<br/>
　大満足で劇場から出て、満足だった僕に対して父は不満そう。「なんか列車のスピード感なかったな」と一蹴。言われてみればそんな気もしなくもない。<br/>
　<br/>
　が、個人的には十分満足のいく作品だった。この手の作品は最初からハードルが下がっているから、おのずと満足度が高くなるということがあるけど、いやいやこの作品は王道を外してない、本当に見事な作品だと思う。<br/>
<br/>
<br/>
　余談になるが、先日、スッキリ！でこの映画のクライマックスを１０分近く放映していた。クライマックスと言っても前半の山場かなんかだろうと思って見てみたら、本当に最後の最後ギリギリのクライマックスだった。<br/>
　今は、「こういうジャンルで、こういった物語で、こういった役者が出てて、ここが見所で、最終的にはこうなる映画です！」というところまで分かってないとお金を払いたがらない観客が増えてきてるみたいだ。<br/>
　<br/>
　どこに転ぶか分からないのが映画のおもしろさなのに！現実だって決まりきった人生なんて面白くも何ともないよ！<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
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    <title type="text"><![CDATA[PR: 【三井の賃貸】礼金０・フリーレント等、お得物件を特集]]></title>
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    <content type="html"><![CDATA[<div>“お得な住み替えキャンペーン”を実施している都心の人気賃貸マンションをご紹介！ <br/></div><div style="font-size:10px;"><span style="padding-top:5px;"><br style="display:none"/><a href="http://www.rssad.jp/trendmatch/trendmatch.html">Ads by Trend Match</a></span><img alt="" style="border: 0;" border="0" src="http://rss.rssad.jp/rss/img/VDp2DVoYv4Bb/8M1hwM.7iaIZ?type=2&ent=9f60e5f11b355695527b09441a8fcec9"/><br/></div>]]></content>
    <created>2011-01-24T00:57:55+09:00</created>
    <modified>2011-01-24T01:32:43+09:00</modified>
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    <title>2010　MY BEST MOVIE</title>  
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    <issued>2010-12-31T19:54:00+09:00</issued>  
    <modified>2011-01-01T13:13:43+09:00</modified>  
    <created>2010-12-31T19:54:33+09:00</created>  
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    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
今年劇場で観た約５０本の作品の中から″マイ″ベスト10を発表！<br/>
<br/>
<br/>
1.『(500)日のサマー』2010/01/09<br/>
2.『ヒーローショー』2010/05/29<br/>
3.『トイ・ストーリー３』2010/07/10<br/>
4.『ハングオーバー』2010/07/03<br/>
4.『キック・アス』2010/12/18<br/>
6.『息もできない』2010/03/20<br/>
7.『第９地区』2010/04/10<br/>
8.『バッド・ルーテナント』2010/02/27<br/>
9.『インセプション』2010/07/23<br/>
10.『ハート・ロッカー』2010/03/06<br/>
<br/>
<br/>
※選考基準は2010年日本公開の作品<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
 マイ・ベストということを意識して選んでみました。特に1位、2位、8位あたりはかなりその色が強いかと思います。ということで簡単に説明加えときます。<br/>
<br/>
<br/>
『ハート・ロッカー』<br/>
　今まで見たことないタイプの戦争映画。いたるところで論争が巻き起こっただけに、観終わった後からも楽しませてもらった。女性監督初のオスカーも受賞して、間違いなく今年を代表する１本。<br/>
<br/>
<br/>
『インセプション』　<br/>
　毎回ここまでのクオリティの作品を維持し続けるノーラン監督の力量はさすがの一言。夢を何層にも分けた独特の世界観に引き込まれ、震えるほどの映像体験ができた。<br/>
<br/>
<br/>
『バッド・ルーテナント』<br/>
　何と言ってもニコラス・ケイジの久々に見せたジャンキーっぷりが最高の作品。ヘルツォーク監督の独特の雰囲気もおもしろい。そして「撃て！まだ魂が踊ってるぞ！」の場面は今年１番の名シーンと言っても過言ではないくらい好き。<br/>
<br/>
<br/>
『第９地区』<br/>
　難しいことはどうでもいい。とにかくおもしろい！南アフリカからここまでの作品が出てくるということも衝撃的だった。文句なし、極上のエンターテインメント。<br/>
<br/>
<br/>
『息もできない』<br/>
　まさに″息もできない″ほどの衝撃作。暴力でしか感情を表現できない高倉健顔負けの不器用男に男泣き。言葉にできない傑作。<br/>
<br/>
<br/>
『キック・アス』<br/>
　最近感想書いたので割愛。ダメ男の一撃に泣き笑い！<br/>
<br/>
<br/>
『ハングオーバー』<br/>
　劇場でこんなに笑ったのは初めてというくらい笑った。たたみかける展開から目が離せない。無数に張り巡らされた複線を見事に回収したラストのカタルシスは鳥肌モノ！<br/>
<br/>
<br/>
『トイ・ストーリー３』<br/>
　こっちは劇場でこんなのは初めてというくらい泣けた作品。アンディと同年代ということで、思い入れも一層強い。15年続いたシリーズを納得させるラストは本当に素晴らしかった。<br/>
<br/>
<br/>
『ヒーローショー』<br/>
　日本映画も捨てたもんじゃない！と思わせてくれた作品。観終わった後、思考停止して、家に帰ってから洪水のようにいろんな感情が溢れだしてきた。鉄バットで頭を殴られた衝撃。まさに″今″を切り取った井筒監督の映画にかける熱が伝わってくるパワフルな作品。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
『(500)日のサマー』<br/>
　こうして振り返ってみると2010年前半に観た作品だったのか。それなのに今でも鮮明に記憶に残っているのがこの作品。変わったタイプの恋愛映画で、これほど主人公に感情移入して共感できた経験は今までに無いくらい笑って泣いて、勇気をもらった作品。音楽も最高。何と言ってもズーイがかわいいんだ！No.1は迷わず決まった！文句なしの2010年マイベストNo.1！！！<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
それではよいお年を！<br/>
<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>今年の映画納め！</title>  
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    <issued>2010-12-31T15:28:44+09:00</issued>  
    <modified>2010-12-31T15:29:02+09:00</modified>  
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    </author>  
    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「トロン：レガシー」★★★★★★☆☆☆☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201012/31/05/c0038305_15242373.jpg" border="0" width="500" height="741"/></center><br/>
<br/>
2010・アメリカ　128分<br/>
<br/>
原題：Tron: Legacy <br/>
監督：ジョセフ・コシンスキー <br/>
製作：ショーン・ベイリー、ジェフリー・シルヴァー、スティーブン・リズバーガー <br/>
脚本：アダム・ホロウィッツ、エドワード・キッツィス、リチャード・ジェフリーズ <br/>
音楽：ダフト・パンク <br/>
撮影：クラウディオ・ミランダ<br/>
出演：ジェフ・ブリッジス、ギャレット・ヘドランド、ブルース・ボックスライトナー、マイケル・シーン、オリヴィア・ワイルド、ボー・ギャレット、ジョン・ハート<br/>
配給：ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ（日）（米） <br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
　エンコム社のCEOとなったケヴィンの謎の失踪から20年、27歳となった息子サムは、父の友人アランが父から謎のメッセージを受け取った事を知らされる。手がかりを求めて父の経営していたゲームセンター跡を訪れたサムだったが、起動していた物質電子変換装置によってコンピューターの内部世界へと入り込んでしまう。そこで突然命がけのゲームを強いられるサムだったが、謎の女・クオラに危機一髪助けられる。そして、ついにサムは20年ぶりにケヴィンとの再会を果たすのだったが…。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
個人的にはアバターよりもトロン！<br/>
　今年最後の映画となる予定のこの作品。初IMAXも体験してきた。やっぱり追加料金出すだけある。画面の迫力も音響も段違いだった。<br/>
<br/>
　さて、本題に入るが、この作品は1982年に公開された「トロン」の続編。前作で主人公だったジェフ・ブリッジスが父親として登場。しかもCG技術で若返りを果たしている。はずなのに、そんなに違いがない！さすが老け顔男、ジェフ・ブリッジス！笑<br/>
　<br/>
　まぁそれは置いておいて、前作に比べてやはり映像技術の進歩は目を見張るものがあった。特にライトサイクルでの対決シーンは、平面だった前作のステージが今作では地下に潜ったりジャンプしたりと、圧倒的な迫力だった。このシーンを体感するだけでも十分観る価値はある。<br/>
　<br/>
　そして、これは前作を褒めるべきかもしれないが、あのキャラクターの造形やスーツのデザインがめちゃくちゃかっこいい。漆黒の生地にブルーのライン。今回特にクオラのデザインはグッときた。そういった美術に注目して見るのも楽しみ方のひとつだ。<br/>
<br/>
　音楽もすごくいい。Daft Punk好きにはたまらない。<br/>
<br/>
　内容としては特に珍しいものでもなかったけれど、前作よりはずっとドラマティックになっていたように感じた。サムは父であるフリンと突然離れ離れになり、ちゃんと父との決別をしていない子供だったのだ。だからまともに働くこともせず、バイクばかり乗り回して自由に生きていた。そんなサムが再び父と再会し、父と決別し、一人前の男へと成長していく話がこの映画の主軸となっている。つまり裏を返せば、同時に父の子供との決別の物語でもあるのだ。自ら息子に別れを告げ、自分の手で作り出した分身（人口息子）と共に消滅していく。このあたりのドラマはなかなかジーンとくるものがあった。<br/>
<br/>
　前作のいい部分を踏襲しつつ、最新のCG技術でより魅力的な世界観を作り出した良作と言えるだろう。一見の価値は十分にあると思う。前作も見直しておくとよりGOOD！<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>体はヘナチョコ心はヒーロー、その名はKICK‐ASS！</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://tats7.exblog.jp/15691538/"/>  
    <id>http://tats7.exblog.jp/15691538/</id>  
    <issued>2010-12-31T03:11:00+09:00</issued>  
    <modified>2010-12-31T13:59:51+09:00</modified>  
    <created>2010-12-31T03:11:29+09:00</created>  
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      <name>mimitats7</name> 
    </author>  
    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「キック・アス」★★★★★★★★★★<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201012/31/05/c0038305_3105894.jpg" border="0" width="350" height="519"/></center><br/>
2010・アメリカ＝イギリス　117分<br/>
<br/>
原題：Kick-Ass <br/>
監督：マシュー・ヴォーン <br/>
製作：アダム・ボーリング、マシュー・ヴォーン、ターキン・パック、ブラッド・ピット、デヴィッド・リード、クリス・サイキエル <br/>
脚本：ジェーン・ゴールドマン、マシュー・ヴォーン<br/>
原作：マーク・ミラー、ジョン・ロミータ・Jr<br/>
音楽：ジョン・マーフィ、ヘンリー・ジャックマン、マリウス・デ・ヴリーズ、アイラン・エシュケリ <br/>
撮影：ベン・デイヴィス <br/>
出演：アーロン・ジョンソン、クリストファー・ミンツ＝プラッセ、クロエ・グレース・モレッツ<br/>
、ニコラス・ケイジ、リンジー・フォンセカ、マーク・ストロング <br/>
配給：ライオンズゲート（米）、 カルチュア・パブリッシャーズ（日）<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
　高校生のデイヴは学校でも目立たない学生で、コミックのスーパーヒーローに憧れているヘナチョコオタク。そんなデイヴは、ある日ネットで購入した全身タイツを身にまとい、街の平和を守るため自警を始める。しかし特殊能力も無ければ、ケンカが強いわけでもない彼は暴漢たちに返り討ちにあい、大ケガを負ってしまう。それでもデイヴは自らを″キック・アス″と名乗り、街に溢れる悪に立ち向かおうとするのだが…。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
【ネタバレ注※】<br/>
誰よりもヘナチョコで、誰よりも本物のヒーローの姿に泣き笑い！<br/>
　今年１年を振り返ってみると、署名によって日本公開が実現した２本の素晴らしい作品があった。１本目は「ハングオーバー」で２本目はこの「キック・アス」である。「ハング・オーバー」が″笑い″泣きの傑作だとするなら、「キック・アス」は″泣き″笑いの傑作だ！<br/>
　<br/>
　それを象徴する場面が、主人公デイヴがキック・アスのコスチュームでヒット・ガールのピンチをマシンガンで救うシーン。特殊な武器も能力も無い、ケンカでさえ弱いただの男の子が真の″ヒーロー″となったあの場面。顔は笑っていたのに思わず涙が溢れた。ヒーローとしてはあまりに滑稽であまりに無様だが、その瞬間、彼は確かに輝く本物のヒーローになっていたのだ。<br/>
<br/>
　その主人公キック・アスを演じるのはアーロン・ジョンソン。彼は「ノーウェア・ボーイ」（2009）で、イケイケで男気たっぷりの若き日のジョン・レノンを演じていた俳優だ。しかし今作はジョン・レノンとはまるで正反対のキャラクター。いつもの３人組でマンガの話ばかりして、家ではネット漬け。おまけに女の子からはゲイ扱いされるわ、全くイケてない男の子。<br/>
　そんな彼がヒーローのように建物の屋根から屋根へ華麗にジャンプしようと挑戦する場面がある。深く深呼吸して全速力で走りだすのだが、ギリギリのところで立ち止り、落ちそうになりながらこう叫ぶ「ふぁ～っく（危ない！）」愛すべきヒーローの誕生だ。<br/>
<br/>
　実は愛すべきヒーローはキック・アス以外にも出てくる。ヒット・ガールとビッグ・ダディである。ヒット・ガールは女の色気ムンムンのセクシーヒーローとは全然違う。かわいくてちっぽけな少女なのだ！しかし女の子だからと言ってなめてはいけない。両刀になった薙刀を振りかざし、二丁拳銃を撃ちまくり、大きな男たちを次々とやっつけてしまう。彼女はパパからのプレゼントに「バタフライナイフが欲しい！」と言うようなかわいいかわいい女の子なのである！<br/>
<br/>
　そのパパというのがニコラス・ケイジ演じるビッグ・ダディだ。彼は自分を陥れ、妻を自殺に追い込んだフランク・ダミコ率いる犯罪組織を倒すために復讐の鬼となり、自らの子供であるケイティを戦いのプロフェッショナル：ヒット・ガールへと育てあげたのである。このニコラス・ケイジの演技も味があってとても良い。<br/>
<br/>
　さて、ここでいったん自分自身の憧れだったヒーローの姿を思い浮かべて欲しい。僕たちはヒーローのどこに憧れるのだろう。かっこいいスーツや華麗なアクションで敵をやっつける姿？確かにそんな悪を蹴散らす強くて勇ましい姿に対しての憧れは大きいはずだ。<br/>
　しかし、果たしてそれだけがヒーローの姿なのだろうか？<br/>
　<br/>
　キック・アスは真のヒーローの姿を僕たちに教えてくれる。何もかっこよく着飾ったり、派手に世界の平和を守ったりするだけがヒーローじゃない。ダサくても情けなくても、それでも這いつくばって誰かのために、誰かの幸せのために全身全霊をかけて闘う姿こそが真のヒーローの姿なのだ。<br/>
そう、誰もがヒーローになれるんだ！いや、すべての人が誰かのヒーローであるべきなんだ！<br/>
<br/>
　かつてヒーローに憧れたすべての男の子たちに、すべてのヘナチョコ男子たちに、この映画はそんなちょっとした勇気をくれるのである。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
　最後に、「キック・アス」の原作コミックに映画評論家・町山智浩さんが寄せた推薦文がとても素晴らしいので紹介しておきたいと思う。<br/>
　<br/>
<br/>
<br/>
『たしかにバイオレントだ。血まみれ過ぎるかもしれない。でも、スーパーマンのような超能力もなく、バットマンのような金持ちでもない男が、マンガじゃない現実でヒーローになるには、誰よりも血を流すしかないんだ！』<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
<br/>

        ]]></content> 
  </entry>  
  <entry> 
    <title>人類がマイノリティになった日。</title>  
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://tats7.exblog.jp/15691137/"/>  
    <id>http://tats7.exblog.jp/15691137/</id>  
    <issued>2010-12-31T00:53:09+09:00</issued>  
    <modified>2010-12-31T00:53:25+09:00</modified>  
    <created>2010-12-31T00:53:25+09:00</created>  
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    </author>  
    <dc:subject>CINEMA</dc:subject>  
    <content type="html"><![CDATA[ 
「デイブレイカー」★★★☆☆☆☆☆☆☆<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds.exblog.jp/pds/1/201012/31/05/c0038305_05124.jpg" border="0" width="500" height="705"/></center><br/>
<br/>
2009・オーストラリア=アメリカ　98分<br/>
<br/>
原題：Daybreakers<br/>
監督：マイケル・スピエリッグ 、 ピーター・スピエリッグ  <br/>
製作：クリス・ブラウン 、 ブライアン・ファースト 、 ショーン・ファースト  <br/>
脚本：マイケル・スピエリッグ 、 ピーター・スピエリッグ  <br/>
撮影：ベン・ノット  <br/>
美術：ジョージ・リドル  <br/>
音楽：クリストファー・ゴードン  <br/>
出演：イーサン・ホーク、ウィレム・デフォー、クローディア・カーヴァン、マイケル・ドーマン、サム・ニール、イザベル・ルーカス<br/>
配給：ブロードメディア・スタジオ<br/>
<br/>
<br/>
【ストーリー】<br/>
　西暦2019年。謎のウイルスの蔓延により、世界の人類の割合はわずか５％に低下。95%をウイルスに感染したヴァンパイアが占め、人類は第二種となっていた。製薬会社ブロムリー＝マークス社に勤めるエドワードは人工血液を開発する研究者であり、自らもヴァンパイアであった。<br/>
　ある夜、ヴァンパイアたちに追われていた人間を助けたエドワードだったが、彼らはヴァンパイア社会に反旗を翻すレジスタンスであった。そしてエドワードは彼らの仲間である″元ヴァンパイア″と出会い、人類の存亡をかけた闘いへと身を投じていくのであった…。<br/>
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【ネタバレ注※】<br/>
なぜ？？？がいっぱいモヤモヤ映画！<br/>
　この映画のストーリーを最初に聞いた時、まず頭に浮かんだのが「地球最後の男：オメガマン」（1971）である。この映画は細菌戦争によって人類のほとんどが感染者となり、たったひとり生き残った人類とその感染者との闘いを描いた映画である。後にウィル・スミス主演で「アイ・アム・レジェンド」というタイトルでリメイクもされている。人類がマイノリティになってしまうというアイデアは特に珍しいものではないのだ。ゾンビ映画なんかはほとんどがそういう話だし、人類がマイノリティになる恐怖を描いた点では「ブレード・ランナー」（1982）も同じような話だと言える。<br/>
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　ただ、地球のマジョリティがヴァンパイアになるという″ひねり″によって、新鮮味のある世界観を確立している点はとても良かった。ヴァンパイアたちは現代社会の人間と同じように社会を築き生活し、人間の血を食糧として生きている。そして、人間の血を飲まないと恐ろしいモンスターへと姿を変えてしまうのだ。<br/>
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　おもしろい設定、アイデアは溢れている。けれどそこから先の深みが全くないのが残念だった。奇抜な発想がひとり歩きしていて、奇抜ゆえにその点が余計に目立ってしまって後には「なぜ？」という疑問しか残らない。ヴァンパイアが適度に太陽光を受けると人間に戻る…「なぜ？」ヴァンパイアが元ヴァンパイアの人間の血を飲んだら人間に戻る…「なぜ？」<br/>
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　「なぜ？」「なぜ？」「なぜ？」<br/>
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　勿論、全部説明する必要はないし、何を説明して何を省くか、というのがそもそも映画というものであるわけだが、この映画は絶対に省いてはいけない点を曖昧にしてしまっている。もっともっとおもしろい作品になりそうな要素がいっぱいあっただけにそこは痛すぎるミスである。せっかくのモンスター化したヴァンパイアという存在も、観客を惹きつけるためにただ記号的に置かれるだけで、物語では完全に置き去りを食らっているという印象だ。<br/>
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　良くなりそうな点が多いだけに、残念感が増してしまった。<br/>

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